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第94話
アルバイト先や学校へはいつもどおり通っているが、常に唯人の管理下に置かれ、1人の時間はまるでない。
「シャワー、ありがとう」
「おいで」
リビングへ戻り声を掛けると、ソファーへと座る唯人がこちらを振り仰いでから薄く微笑む。
軽井沢から戻って来て、2週間が経過しているが、この環境に慣れることが暁にはなかなか出来ずにいた。
「アキ?」
「っ……」
促すように名前を呼ばれ、暁は小さく吐息を漏らす。唯人の声に逆らうなんてできやしないし、そうしようとも思わなかった。
いつものように唯人の膝へと腰を下ろし、怖ず怖ず背中を預けると……長い腕が前へと伸びて、器用にボタンを外し始める。
「どうせすぐに外すんだから、閉めなくていいのに」
「んっ……」
丁度股間を隠す程度の長さしかないシャツの下は、下着を穿く事すら許されず、心許 なさに暁は震えた。
「俺に外して貰いたくて、わざとしてる?」
「……違う。恥ずかしいから」
「そう、なかなか馴れない暁も可愛いよ。ココも……上手に剃れてる」
「あっ」
彼から教え込まれた通り、太股を震わせながらも脚を左右に大きく開くと、無毛の股間へ触れた唯人が、誉めるように亀頭を撫でる。これまで剃るのは彼だったけれど、ここに来てからは自分で処理をするようにと言われていた。
「こっちもだいぶ落ち着いたな」
内太腿の模様を指先でなぞりながら囁いた彼が、ペニスの先を飾るプラチナのリングへ指を引っ掛けて引く。
「い…いたい、唯っ」
「そう? 体は悦んでるみたいだけど」
「あっ…あっ!」
露わになった胸の尖を摘まれただけで嬌声が上がり、同時に自分のペニスがドクリと脈を打ち始めるのが分かった。
ここ数日、どういう訳か唯人は暁の胸ばかりを弄ぶ。
「もうこんなに硬くしてる。いっそ、ここにもピアス空けて、こっちとチェーンで繋ごうか」
「や……あ、んあぁっ!」
物騒な台詞と共に、乳輪から先端にかけてを絞るように揉み上げられ、痺れにも似た愉悦が一気に暁の背筋を駆け上がった。
***
「あ……あぁ」
「想像だけで達った? 暁はホント、淫乱だな」
「……ごめん」
脱力しかけた薄い体を片方の腕に支えながら、耳朶を咬んで囁きかけると小さく謝罪の声が聞こえる。
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