124 / 188

第125話

『あっ!ああ!』  すると、すぐに胸をパドルで打たれ、 『挿れただけでイッたのか?このド淫乱』 と嘲笑された。  それからの数時間は、地獄だったと記憶している。  交互に襲う愉悦と痛みに翻弄され、更には後孔のエネマグラにより、オーガズムを何度も迎えた。 『あ……い、いくっ……あぁっ!』 『凄いな……今ので何回目?』 『……ごめん…さい……わか……ない、も、いきたくなっ……ひっ、いいっ!』  何度白濁を放っても、萎えないペニスを強く打たれ、無我夢中で謝ることしか暁には出来なくなってしまう。  体中に打撲傷が散り、それだけで酷い()(さま)だったが、これはまだ序章でしかないと、次に男の取った行動で思い知らされることとなった。 『おい、アレは準備出来てるだろ?』 『風呂場に用意出来てます』 『だってさ。アキ、次は風呂に入れてやるよ』 『んっ……うぅっ』  優しげな声を発した男に唇を口で塞がれて……無意識のうちに逃げようとすると、乳首を強く捻り上げられる。 『いっ……ああっ』 『そういえば、もうイきたくないって言ったよな。協力してやる』 『アッ、アウゥッ!』  意地悪な声を理解する前に、尿道口へと爪を立てられ、体の芯を突き抜けた愉悦に体を大きく仰け反らせると、四肢の拘束を解いた男が、細い首へと緋色の縄を手際よく巻き付けてきた。 『ぐっ……うぅ』 『殺しゃしねーよ』  余った縄を背後へ垂らし、肘から手首を固く縛ると、今度は細い紐を取り出し、ペニスから陰嚢までを引き絞るように戒める。 『う゛っ…くぅっ』 『あとは……』 『っ!』  愉しそうに咽で笑った男を虚ろに見上げると……不意に体を担ぎ上げられ、まるで荷物か何かのようにバスルームへと運ばれて――。 『綺麗に洗ってやるよ』  連れ込まれた浴室内には、今まで目にした事も無いような道具が設置されていた。 『……うぅっ!』  ぞんざいに、タイルの上へと仰向けに降ろされて、体の下へと入り込んだ腕が鈍い痛みを覚える。 『おい、お前、脚を押さえろ』 『……はい』  命じる男に答える声には、ありすぎるほどに覚えがあった。

ともだちにシェアしよう!