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「ひっ 」
「兄貴は、俺に犯されるなんて考えていた?」
身を捩ろうとするとロープが強く引かれ、逃げようとするも汰紀がしっかりと体を押さえ付けているせいでそれも叶わない。
「この孔にさ、突っ込まれてアンアン言うの 」
指先がやっと入った狭いそこに、汰紀が無理矢理二本目を添えて押し入る。
「 想像した?」
「あ゙っ…ぁぁああああっ!!」
ビリっと背筋を走った痛みに体が撓る。
「や、止めっ…ぃっ、 くぁっ…!!」
「切れた?血が出たら滑りが良くなるからいいね」
女のような線の細い面で笑い、両足を抱え上げて腰を進める。
「おま 冗談だ、って…言え よ」
尻に当たる熱に戦く。
「い、やだ…ゃ、 止めろ…」
ローションと血の滲んだそこに、灼熱を思わせるようなモノが押し付けられ、侑紀は知らず知らずの内に目尻から涙を溢し、口から嘆願を呟いていた。
ぎちり…
痛みが、体を分け入る。
「あぁぁ…」
見開いた目が、息を荒げる汰紀を映し込んだ。
「や…め、て」
「…ほら、っ 今、先が入った」
切れたソコが、裂かれる痛みに口が開く。
開くが…声は喉で潰れて出ず、両手を拘束した縄の方がぎしぎしと音を立てる。
「っ…」
汰紀自身も辛いのか、腰を進めようとする度に小さく呻きが出、
ぐ…ち…
自身の孔が汰紀の雁を飲み込んだのを感じ取り、緩く首を振る。
「ぁ あ…」
「は、いってぇ……兄貴、処女?」
ガクガクと震える侑紀にその声は届かず、代わりに責め苛む痛みだけが長々と続けられた。
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