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 抉られたソコが異様な熱を持って…  苦しさでのたうつが解放しては貰えず、繰り返し奥を穿つ痛みに悲鳴が溢れる。 「… たすけ、て……ぁっああぁぁぁっ」  首を振り、叫んだ口から流れ出た唾液を畳に擦り付ける。  覆い被さる汰紀の体がひくりと震えた途端、最奥に熱さを感じた。 「うっ…く……そ… っ…」  ぐち、ぐち、と腰を動かし、腸内へと精液を摩り込むように腰を動かす。 「やっぱり、まだきついよね?」 「し、る…かよっ出したんならとっとと出てけ!」 「えぇ?やぁだ。…知ってる?中出しされると腹下すって」  面白そうなその声に、ぎくりと背筋が凍り付く。  汰紀は面白そうに腰を二、三突き出した。 「あっ…ぅ……」 「お願いするなら、ちゃんと処理して上げてもいいけど?」 「っ…誰が…… するかよっ!!」  身を捩り、背後の汰紀にそう怒鳴り付けた瞬間、バシリと平手が飛んだ。 「まだ、自分の立場も、人質がいるって事も分かってないの?」  二撃目に備えて固く目を瞑った侑紀に、ふ…と笑いが聞こえる。  更に殴られるのかと警戒していたが、いつまで経っても振り下ろされない腕に疑問を感じて目を開けた。  見下ろす目と、目が合った… 「この部屋のさ、壁、凄いと思わない?」 「………」 「思わない?」  どっと足が下ろされ、背中を踏みつけた。 「ぁっ……っああ!まったく、悪趣味な壁だよな!」  やけくそ気味にそう返した答えに、汰紀は何故だか微笑んで返す。 「うん。まったくもって…本当に、 悪趣味だ 」  ぐるりと格子を囲む壁を見やり、汰紀は微笑を嘲笑へと変えた。

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