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ミシリと背骨が音を立て、屈する苦しさに小さな喘ぎが漏れた。
ローションを手に取った指先が、つぷりと秘された奥へと侵入する。
「あっ…く… 」
「馴らしてからが良い?痛い方がいい?」
くっと眉根を寄せた侑紀は、力の限り睨み付けて返す。
それにもやはり笑い返し、汰紀は指を引き抜いて自らのモノにローションを垂らした。
「早く 壊れた方がいいよ?」
ぐち…
ねっとりとローションの絡む先端が押し付けられ、再び身に降り掛かる痛みに歯を食い縛る。
「 ぃ─────…っ!!」
びち と音がしたような気がした。
「いっ!!く、ぁぁぁっ!」
裂け入ってくる質量の苦しさに、限界まで開けた口が再び切れて血を滲ませる。
もがき、足を蹴り上げて抵抗するも、衰弱しきった体は言う事を聞かず、小さな子供のような抵抗しか出来なかった。
ぐぐっと押し入る熱の塊は狂暴で…
圧迫感から逃げるように体を捩らせる。
「ぅ、あ…」
無遠慮に侵入したソレに恐れるように、汰紀に攻められ立ち上がっていたモノは項垂れてしまう。
腹を押し上げる苦しみ。
裂き広げられる痛み。
腰を動かし始めた汰紀にすがりながら、止めてくれと声に出す。
「 熱い」
侑紀の訴えとはまったく関係のない言葉を吐き出し、ゆさりゆさりと体を揺する。
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