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 耳が痛くなる程の静けさを保っていた格子の中に、小さな機械音が響く。  同時に嗄れ果てたような呻き声が聞こえ、畳を擦る音が続いた。 「は、ぁ、ア、ア、ア、ア、やぁっ! …も、汰紀っ!!ぁぐっ! ムリっ!!」  とぷ… と微かな液を吐き出して果てるも、後孔で暴れる玩具の振動は止まない。  手は革のベルトで拘束され、赤い紐で足を広げた淫らな形に固定されている侑紀は、最奥で無遠慮に動き回るソレを引き抜く事も叶わなかった。 「…ひっ、ひ っぃや ぁぁぁっ!」  甲高い悲鳴を上げて再び達した侑紀は、涎と涙でどろどろになった顔を階段に向けて口を緩く動かした。 「   言う事、聞く気になった?」  階段の中程に腰掛けていた汰紀が待ちくたびれたように、欠伸を噛み殺しながら言う。 「…………」  侑紀は言葉を出さない代わりに、視線を逸らして微かに頷いて見せた。  それを見届けて、汰紀がゆっくりと腰を上げ、赤い格子の中へと入ってくる。  開脚した足の間に手を入れ、ズルリと中にあった玩具を引き抜く。  ローションか腸液かにまみれたそれで侑紀の頬を撫でると、咥え込んでいたアナを見て笑った。 「流石に連日突っ込んでると、イイ具合になってきたよね?」  朱を滲ませてくぱくぱと物欲しげに蠢く様は、まったく別の生き物にも、生来からその目的の為の箇所のようにも見えた。

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