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第3話 - 3

最初はいつも3人だったんですけど、森先輩が4年になって卒論で忙しくなって、カオルさんと2人で遊ぶことが増えて、だんだんカオルさんとも仲良くなってたんです。 俺、1年の時にバイト頑張って車買って、 運転が好きなんで、アパートから40分くらいのレストランでバイトしてるんですけど、カオルさんも、その店でバイトしたいっていうから、紹介したんです。 ガソリン代節約ってことで、同じシフトにしてもらって、バイトの行き帰りも一緒で。 森先輩とカオルさんが恋人同士だって知ったのは、その頃でした。 他の先輩に、カオルさんと2人きりで仲良くし過ぎるなって言われて。 それで初めて知りました。 森先輩が男と付き合ってるなんて最初はびっくりしたけど、2人ともいい先輩だし、仲いいのは知ってたんで、まあ別にいいんじゃないかってくらいに思ってたんです。 それに、それ聞いたからって、急にカオルさんと距離置くのも不自然だし。俺はホモじゃないし。先輩たちの俺への態度も普通で変わったところはなかったし。俺には関係ないと思ってました。 バイト先が夜9時に終わるんで、片付けして10時近くに店出るんですけど、 1か月くらい前、バイトの帰りに、カオルさんが、運転している俺の手を握ってきたんです。俺の車、マニュアルなんで、運転中だいたい左手をシフトレバーに置いてるんですけど、その上に。 俺、ビックリしたんですけど、カオルさん、ずっと黙ってるし、 イヤでもなかったんで、そのままアパートまで帰りました。 だけど、その日から、おかしくなってきたんです。 だんだん、手を重ねるだけじゃ終わんなくなっちゃって。 それで先週とうとう、カオルさんが俺の部屋に泊まっていったんです。 俺、7回もイッっちゃって…凄いんスよ、カオルさんって。あんなの初めてで…っていうか、俺、セックス自体も初めてだったんスけど… 森先輩は実験で遅かったみたいで、朝方までいなかったみたいで、カオルさんが2階から降りてった時に、ちょうど鉢合わせしちゃったって。 カオルさんは 「適当に言い訳したから大丈夫」 って言うんですけど、俺、もう恐ろしくなっちゃって。 だって、ねえ… その日はそれでごまかせても、それからカオルさん、毎日ですもん。 アパートの壁、薄いんで、さすがに森先輩の隣の部屋だと声が聞こえちゃうから、俺の部屋にカオルさんが来てるんです。 先輩たちが2階に上がって来ることなんて、全然なかったんです。今までは俺が1階の先輩たちの部屋に降りてたから。それが、急にカオルさんが毎日2階に上がってるなんて、絶対的に不自然ですよね…

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