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第7話 - 2

「こんちはっ! いやぁ~前回は全然話し切れなくて、ホントすみませんでした! 今日はちゃんと話しますんで。よろしくお願いします」 今日も明るく元気な石井さんの登場だ。 っていうか、前回あれで『全然話し切れてなかった』のか。 それにしても楽しそうだな。相談というより、単におしゃべりに来ているみたい……。 蘆屋先生はいつも通り。穏やかな表情で彼を迎える。 早速、石井さんの話が始まった; それがですねぇ、前回からすごい進展があったんですよ! 先輩と僕、付き合うことになっちゃいまして! え? ええ、そうなんです。 ノンケでもゲイってわけでもなかったというか、恋愛自体慣れてなかったらしいです。意外ですよね!思い切って押してみて、本当によかったです~、はい。 きっかけですか? それがですねぇ、聞いてくださいよぉ! ボクが、先輩はホントは女性経験ないな、と見抜いたんです。話聞いてて「へ?」って思う事がありましてね。そこから一気に色々分かっちゃったってわけです。 それはですねー、ある日先輩が、 「女っていうのは頭をポンポンされると弱いから。ポンポンしときゃ、落とせる」 って言ったんですよ。 それ聞いて、あれ? おかしいな、と思ったんです。だってねぇ、頭ポンポンされて喜こぶ女子なんて僕のまわりにはいませんから。 ああ僕、女友達が多いんですよ。 そんな女、今時いませんって! けど西村君は真面目ですから。その通りやって、結果、大失敗! 僕、現場にいたんですけどね。「ちょっとやめてよ!」って本気で嫌がられてました。 絶対嫌がるだろうなーとは思ってましたけどねー! 逆に、本当にやっちゃうんだ、ってびっくりしましたよ。せっかくうまくいきかけていたのに。 いやぁ~、頭ポンポンとか、ホントないですよね~! 西村君には可哀そうだけど、僕はもう可笑しくなっちゃって、笑い堪えるのが大変でした!

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