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第14話
男の友人は、いろいろなのがいた。べちゃべちゃと永遠に舐め続けるもの、ひたすら突くもの、言葉で煽るもの、縛るもの、女装させるもの、男に見せながらするもの、いろいろだった。
ジュリアンは、一生懸命努めていたが、ある日、キレた。事後のまどろみを貪っている客のベッドのシーツにマッチで火をつけ、逃げ出した。背後でギャーギャー騒いでいる客の声が聞こえた。
それから、ジュリアンは、教会に逃げ込んだ。身寄りのないことを告げると教会の孤児院に入れてもらえることになった。神父兼院長は、ジュリアンに新しい男の子の服一式と着替え、 勉強道具を買い与えた。そして付属の学校に通えるようにしてくれた。ジュリアンは、めきめき頭角をあらわして、ラテン語作文で一等賞をとるようになった。
ジュリアンは、高等学校に進み、卒業して母校の付属学校のラテン語の教師になった。つまらなくて有名なラテン語の授業も、ジュリアン先生が、とても綺麗で優しかったので、子どもたちは、みんなジュリアン先生の言うことをよく聞いて勉強した。
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