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第28話

「間違いじゃありませんよ。今から、それを確認するんです。貴方は僕を愛していたし、僕は、貴方を愛していたと」 ヨーンがジュリアンの心に火をつけようとする。 「きっと、そうだと思うけれど……頭では思うけれど、身体がついていかない、心がついていかない」 ジュリアンは固まったまま答えた。 「貴方の心は、いつも開かれてますよ。だからこそ、貴方の魅力が外に表れて、人々に感染しているんです」 ヨーンが根気よく、ジュリアンを説得した。 「ん……んん」 「何も、変えようとしなくてもいいんですよ。ただ、もう少し、力を抜いてくれさえすれば。僕の入る余地ができるから」 「あ……ああ」 「そう、少し前に進めそうです。どうですか? 痛い?」 ヨーンが聞いた。 「大丈夫、痛いけど、平気だ」 「我慢しないで。痛いなら、少し抜きましょうか?」 「ん、いい」 ヨーンが少し抜いたようだった。 「そうだ。肝心なことを言っていなかった。僕は、独身です。いいなづけもいません。恋人は、貴方だけです」 ヨーンは、ジュリアンの耳元に囁いた。 「貴方だけを思ってきたことを言い忘れていたから、貴方の身体が開かないのも、無理はないですね。ごめんなさい。一人で先走ってしまって」 ヨーンが、シャツの下に、手を入れてきた。ヨーンの手が、ゆっくりと胸を撫で回し、乳首に触れた。 「貴方は、ここを、吸ってくれましたよね」 ヨーンが乳首をつまんだ。 「んっ」 ジュリアンの膝がゆるんだ。

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