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1-10-2 雅樹の家で(2)
僕と雅樹は、裸になりベッドに腰掛けた。
「ちょっと、恥ずかしいな…」
「うっ、うん……」
恥ずかしいけど、雅樹のあそこを見た途端にスイッチが入った。
僕は、体を折り、雅樹のペニスに顔を寄せる。
すでに、すこし大きくなっている。
可愛い。
もうエッチな気分になっているんだ。
僕は微笑みながら、先の硬くなった部分を指で軽くつつく。
「ペニス君、今日はよろしくね」
雅樹には聞こえないような小さな声で言う。
「そして、優しくしてね」
僕は、チュッとキスをした。
柔らかい部分を軽く揉みながら、いっぱいに唾液をつかい、根元から先にかけて舐め上げる。
そして、舌で先端をれろれろと愛撫しながらそのまま咥え込む。
ぴっちゃ、ぴっちゃ、いやらしい音が漏れる。
同時に片手では根元を抑え、そしてもう片手で軽くしごいてあげる。
「うぅ。あっ、気持ちいいっ」
雅樹は、声をだして耐えている。
たまにビクンビクンと痙攣させる。
愛撫を徐々に早くする。
「めぐむ、もう、いってしまいそうだ……」
僕はうんと頷くと、そこで止めてペニスから口を離す。
唾液とペニスの先っちょから出たお汁が糸のように伸びる。
僕は手の甲で口をぬぐった。
「雅樹……僕、どうしたらいい?」
「四つん這いになって、お尻をこっちに向けて」
「うん……分かった」
僕は、四つん這いになると、お尻を高く上げた。
ああ、これでは動物だ。
恥ずかしい。
でも……。
こうやって、雅樹の前で恥ずかしいポーズをするのってゾクゾクしちゃう……。
「綺麗だよ……めぐむのお尻」
「雅樹……はっ、恥ずかしいよ……」
雅樹の熱い視線を感じる。
雅樹に観察されているんだ、僕のアナル。
そんなにじっくりと見つめないで……。
興奮してきちゃうから……。
「めぐむ、指入れるよ」
「はぁ、あっ、あん……」
アナルに何かが入っていく感じ。
そして、それは、ちょんちょんと僕のある部分に触れる。
「ここ、気持ちいいか?」
「あっ、そこ、あぁ、あぁ、なんか変な感じ……」
切ない。
でも、なんだろう。この感じ……。
雅樹が触るお尻の中の部分が、特別に感じてしまうんだ。
同じ所を攻められているうちに、それが、ハッキリと気持ちいい、という感覚に変わってきた。
雅樹は、指を出し入れしながら僕のアナルをどんどん広げていく。
そして、僕は、雅樹の愛撫に合わせて自然と自分のお尻を振っているのに気が付いた。
雅樹によって僕のアナルは調教されているんだ。
雅樹好みに……。
そう考えると興奮してきちゃうよ……。
「めぐむ、俺、もう我慢できない……」
「はぁ、はぁ、雅樹……来て」
雅樹はペニスを僕のアナルに押し付ける。
固くて熱い。
「めぐむ、力を抜いて」
僕は、ふっと力を抜くと、雅樹のペニスが、ずずっと僕の中に入ってくる。
うぅ。
痛いとは違う。
なんだろう。
圧迫される。
切ない……。
あぁ。でも、雅樹のペニスを僕は受け入れたんだ。
体中が喜びに満ち溢れる。
「大丈夫か、めぐむ。動くぞ」
僕が、いいよ、と答えると、雅樹は、ゆっくりと動きだす。
「あぁ、あぁぁ、あん、あん……」
雅樹は僕の中にペニスを押し込む。
僕はそのたびに体が揺れる。
体全体が雅樹の動きと同化している。
心地よい振動……。
徐々にある気持ちのいい刺激が起こってくる。
さっき指で攻められた場所だ。
下半身がじわっと熱くなる感じ。
「あっ、気持ち、いいっ、あん、あぁぁ、雅樹、もっと、もっと……」
雅樹は腰を密着させながら体を前後させる。
そのたびに、僕のお尻の気持ちいい部分が刺激される。
リズミカルな動き。
パン、パンと、音を立てて奥へ奥へと押し込まれる。
喘ぎ声が漏れる。
僕のペニスの先からはおつゆが溢れて糸を引いて垂れる。
勃起しているのかどうかさえ分からない。
下半身全体が熱くなってきた。
だんだん頭の中が真っ白になってくる。
「あぁ、あぁ、雅樹、僕いっちゃいそう……」
「はぁ、はぁ、めぐむの中、気持ちいいよ。俺もいきそうだ……うっ、うっ」
雅樹の腰の動きはいよいよ早くなる。
僕の腰を掴む手に力がはいっている。
「ああーっ!」
「めぐむ! めぐむ! いくっ!」
僕のアナルの中に熱いものが流れ込んでくる感覚。
それと同時に、頭の中が完全に真っ白になった。
息ができない。
背中が弓のようにしなる。
ああ、僕はいってしまった……。
雅樹と一緒に。
意識がもうろうとする中で、アナルの中の雅樹のペニスを感じる事ができた。
ビクビク痙攣してる……。
僕のアナルで、気持ちよくなってくれたんだね。
ありがとう、ペニス君……。
僕は力が抜けてそのままベッドに突っ伏した。
雅樹は、ペニスを僕の中にいれたまま背中に覆いかぶさる。
僕のお腹のなかへ熱いものが、どんどん注がれていく……。
これが雅樹の愛の証。
ああ、こんな満たされた気持ち。
初めて……。
雅樹、しばらくこのままつながっていて……。
雅樹は仰向きに寝そべり、僕を腕に抱いた。
僕は、雅樹の胸板に頬をすり寄せる。
雅樹と触れている部分から雅樹の体温が伝わってくる。
温かい。
そして、なんだろう。
とても落ち着く……。
雅樹は、僕の額にチュッと軽くキスをして言った。
「最高に気持ちよかったな。めぐむ。これで、俺たち一つになれたな」
「うん!」
一つになれた。
その言葉が僕の中でこだましていた。
嬉しい。
ついに雅樹と結ばれた。
ずっとずっと漠然と待ち望んでいたことはこれだったのかもしれない。
雅樹との特別な関係。
今、この瞬間。
今まで生きてきた中で一番の幸せ。
そう思ったら、僕の中である感情が込み上げてきた。
そして、どんどん大きくなる。
なぜか、涙が出てきた。
ああ、だめだ。
また、泣き虫って思われちゃう。
僕は慌てて手の甲で涙をぬぐう。
そして、心からの言葉を雅樹に伝える。
「雅樹、僕、今すごく嬉しいんだ。雅樹、ありがとう」
「そっか……俺も、最高に嬉しいよ。ありがとうな、めぐむ」
そう言うと、雅樹は僕をぎゅっと抱いた。
「雅樹、もっと、きつく抱いて」
「ああ、分かったよ」
そう……。
息ができなくなるくらい、きつく。
僕は雅樹の腕の中で幸せをかみしめていた。
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