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1-18-2 レオタードはお好き?(2)

いつものショッピングモール。 僕と雅樹はフードコートで話が盛り上がっていた。 でも、さっきから、ずっと気になっている事がある。 あそこがレオタードの生地で擦れるのだ。 急いでいた、というのもある。 よくわからずに、直接穿いてきてしまった。 でも、本当は専用のアンダーウエアがあるはず。 そうじゃなかったら、こんなに刺激がある中で運動なんて出来っこない。 僕は、会話の区切りができたとたん、話を切り出した。 「雅樹、ところで、僕。その、着てきたよ……」 「えっ? 着てきたって? 何を」 「うん。ほら……その、あれ」 「あれって?」 もう、雅樹ったら。 しらばくれちゃって! 「うん。れ、れ、れお……」 「れお?」 あれ? 雅樹の表情は、本当に知らない、といった様子。 もしかして、雅樹は本当にしらない? 雅樹は不思議そうな顔をして僕の言葉を待っている。 ああ、なんてことだ。 雅樹が犯人じゃないんだ。 雅樹は、僕の靴箱にレオタードを入れてない。 間違いない。 もう! 中に、レオタード着てきちゃったじゃない! 急に、僕は恥ずかしくなってきた。 でも、雅樹が変態じゃなくて、ちょっとホッとした自分がいる。 雅樹は、怪訝そうに僕を見る。 「で、めぐむ。れお、がなんだって?」 「へっ? えっと、そう。れもん! レモンだよ!」 「レモン? レモンが着るって?」 「違う。レモネードを買ってきたってこと! もう、ちゃんと聞いていてよね!」 僕は、しどろもどろになりながら、怒ったふりをして誤魔化す。 汗をびっしょりかいてしまった。 はぁ、はぁ、熱い。 僕は、手で顔を扇ぎながら、ジュースをチューっとすすった。 「あぁ、レモネードね。てか、それ、メロンソーダじゃん!」 「あっ、そうか。間違えた。ふふふ。あれ、僕はどうしちゃんだろう」 「ははは。おかしなやつ」 「ふふふ」 ふぅ……。 なんとか、誤魔化せた。かな? 僕は、汗を拭った。 雅樹は、僕だけに聞こえるように声をひそめて言った。 「ところでさ、なぁ、めぐむ。今日、これから、俺の家にこないか?」 「えっ、雅樹の家?」 僕は、ぱっと顔を明るくする。 「そう。今日は、久しぶりに親いないんだよ。兄貴も。だから、ほら、その……」 「うんうん」 「めぐむを抱きたくてしょうがないんだ。えへへ。どうかな?」 雅樹は恥ずかしそうな、嬉しそうな表情で言った。 僕は、 「やった! 僕も雅樹としたかった! いくいく!」 と言いそうになって思いとどまる。 そうだ、中にレオタードを着ているのがバレてしまう……。 あぁ、なんてこと。 せっかくの雅樹とエッチできる機会なのに。 もう、僕ったら。 何というタイミングの悪さ。 はあ。 気持ちが沈む……。 「雅樹、ごめん。今日は、なんか体調わるいんだ。また今度にしよう」 「えっ! 本当か?」 「うん。ごめんね。せっかくエッチできる機会だったのに……」 「何言っているんだ! それより体調は大丈夫か? めぐむ。そういえば、汗をびっしょりかいているな。熱があるのかもな」 いや。 大丈夫です……。 これは、冷や汗ですから……。 「じゃあ、今日は早く帰ろう。体に障るといけない」 「うっ、うん……」 僕は家に帰って部屋に入った。 ああ!もう! 僕は、服を乱暴に脱ぐと、着ていた物を放り投げた。 レオタードだけの姿になった。 僕は、そのままで座りこみ、我慢していた涙を拭いた。 目を赤くしながら、全身鏡の前に立つ。 あれ? なんか、僕って似合っていない? 僕は、背中を向けて振り返ってみる。 うん。 いけてる気がする。 もちろん、胸は無いし、腰のくびれだってあるわじゃない。 それに、僕だって一応は男の子だから股間は申し訳ない程度には膨らんでいる。 なのに、脚からお尻のライン。 首から肩、胸元。 そして手首まで、すらっとしていてスタイルが良く見えるのだ。 男の子は、レオタードをどうしても少しエッチな目で見ちゃうけど、純粋にスポーツウエアという目でみれば、動きやすくて申し分ない。 僕は、家を出るときは、急いでいてよく見てなかったけど、悪くないよね。これって! そうだ! 僕は、バレエの映画を思い浮かべる。 そう、白鳥の湖。 たしか、こうやって、腕を水平におって、片足で立つ。 そして、手を広げて、身体を仰け反る。 足を高く上げて! あぁ、できた! えへへ。 そのまま、くるっと一回転。 決まった! 僕の頭の中では、ステージにたつプリマドンナ。 拍手喝采! アレ? 僕は慣れない事をしてバランスを崩す。 おっとっと! タンスにもたれかかる。 ドシン! そのまま、床に倒れ込んだ。 しまった! 響いちゃったよね? 僕は、慌てて取り繕うとするけど、すぐにお母さんの足跡が聞こえた。 あぁ。まずい! レオタード姿を見られてしまう! トントン! 部屋の扉をたたく音。 「めぐむ! 何やっているの! 静かにしなさい!」 「はーい。ごめんなさい!」 お母さん、扉を開けないで! 神様お願い! 息を殺す。 お母さんの足跡が遠ざかる……。 ほっ。 良かった。 この姿がバレていたらただ事じゃなかったよね。 うん。 でも、この姿だったら、雅樹も可愛いって言ってくれたかもな。 今日、このレオタード姿を見せたらどうなっていただろう……。 モヤモヤがやってきた。 「雅樹、僕。レオタード着てきちゃった!」 「めぐむ、お前って変態だったのか……」 「ううん。違うの。僕、バレエ習おうっておもって」 「おお、そっか。それは、すまない。それにしても、めぐむ、似合っているな!」 「えっ? ほんと?」 「ほんとうさ! ちょっと、こっちにこいよ」 「うん」 抱き合う二人。 「はぁ、はぁ、なんかこのレオタードスベスベしていて気持ちいな」 「あっ、あっ、雅樹、そんな触り方、感じちゃうよ……」 雅樹は、レオタード越しに僕の乳首を触る。 僕は体をくねらせる。 でも、余計に雅樹の体にすり寄る。 雅樹は、僕のお尻、背中を、つーっ、と触り、お腹から、股間に手を這わす。 「あれ? めぐむのペニス、こんなになっているじゃないか?」 「意地悪!」 僕のペニスはレオタードの中で固く勃起している。 そして、こんもりと股間がいやらしく盛り上がている。 雅樹は、そこをすべすべと触り始める。 「あっ、雅樹、気持ちいいよー。はぁ、はぁ」 「本当に、気持ちよさそうだな。俺のもレオタードの中に入れさせてくれよ」 「えっ、そっ、そんなぁ」 雅樹は、自分のペニスと取り出すと、僕の脚の付け根からレオタードの中に入れてくる。 ペニス同士がレオタードの中で擦れ合う。 「あぁあ、雅樹のペニス、擦れる!」 「はぁ、はぁ、めぐむ! これは、気持ちいい、めぐむのペニスの感触とレオタードのスベスベがたまらない」 僕と雅樹は体をくねらせて、互いのペニスのこすり付け合わせる。 あぁ、気持ちいい。 雅樹のペニスのビクビクする痙攣と、包み込むような生地のスベスベ感。 先っちょの敏感な部分同士が互いを愛撫するように触れ合う。 「ああ、だめ。いきそう! 雅樹、僕いっちゃうよ!」 「俺も、いきそう! めぐむ一緒に!」 「うん。いくーー!」 ドピュ、ドピュ! 僕と雅樹は、そのままレオタードの中に射精をしてしまった……。 混ざり合う精子。 ああ、最高に気持ちいい! って! しまった、妄想のつもりが! 本当に、レオタードの中に射精してしまった……。 股間の部分にじわっとシミができている。 はぁ。 なんてことをしてしまったんだ。僕は。 僕は、そっと、レオタードを脱いだ。 これは、自分で洗わないとな……。 次の日。 僕は、半分放心状態で登校した。 靴箱を開けて、ため息をつく。 「はぁ……」 結局、どうしたらいいのだろう? 紙袋に、綺麗に洗ったレオタードを畳んで入れてきた。 上履きをトントンと履いた所に、誰かの会話が聞こえた。 「ほら! だから言ったじゃん! 高い傘を買うと失くすって!」 「うん、でも、まだわからないよ! 落とし物の所に行ってみる!」 「うん、それがいいね」 えっ! 落とし物? そうか、落とし物として、預けちゃえばいいんだ! ああ、どうしてこれを先に思い浮かばなかったんだろう。 ちょっと悔やんだけど、ウキウキとした気持ちになってきた。 いろいろあったけど、これでレオタードから解放されるんだ。 僕は、早速落し物を預けに廊下を歩き出した。 しばらく経ったある日の昼休み。 ジュンが言った。 「ところでさ、めぐむ、ダンスに興味あるんだよね?」 「えっ? そうでもないけど?」 「ほら! この間、言っていたじゃん。ダンスがどうとかって。それでさ、これに興味あるかなって」 ジュンが紙袋を僕に差し出す。 あれ? この紙袋は見覚えがある。 「はい! レオタード。めぐむにあげるよ!」  「えっ? これ、いや、レオタードってジュンのなの?」 「ううん。オカルト研究会のハロウィンパーティ用に仕入れたんだけど、使わないからって預かっていたんだ。でも、なくしちゃってさ。それが落とし物で出てきたってわけ」 あぁ。なんてことだ。 ジュンが間違えて僕の靴箱に入れていた。 そういうことだったんだ……。 「めぐむは、意外とレオタードとか似合うと思うんだよね!」 ジュンのせいで、ここ数日の間、大変な思いをしたってことなんだ。 僕は、無意識のうちにジュンを睨む。 「あぁ、めぐむ! そんなに、睨まないでよ。似合うっていっても、嫌味とかじゃないからね!」 「うっ、うん。それは、分かっているんだけど……レオタードはもうこりごり!」 「えっ? こりごり? 何で?」 ジュンは、目を白黒させて、首を傾げた。

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