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第15話 聖夜の贈り物

Xmasの夜 慎一はサンタの格好をして 我が子と北斗のベッドの横に立っていた 慎一は子供達に贈り物をするに当たって悩んでいた 子供達のブームって何? ネット検索して探した 検討も付かない それでなくても…… 和希と和馬、北斗は飛鳥井の家族や、榊原の家族に欲しいものはプレゼントされている 清四郎や真矢、笙は子供向けのキャラクターのCMを好んでして、スポンサーから貰ったぬいぐるみや玩具をプレゼントしてくれていた こんなに恵まれて良いのか…… 慎一は飛鳥井や榊原の家族の想いが…… 涙が溢れる程に……嬉しかった 子供部屋は……玩具で溢れていた 子供達は大切にそれを使っていた ランドセルは玲香や清隆にプレゼントされた 自分で買わなければならないのに…… 桜林の初等科の制服は京香と瑛太からプレゼントされた 文房具や学習机は清四郎と真矢にプレゼントされた 入学式の服は笙夫婦にプレゼントされた こんなに愛されて…… 慎一は申し訳ない程だった 慎一は子供達のプレゼントを買いに出掛けた 一生も買い物に付き合ってくれた 途中で、榊原と康太と出くわした 「……康太……何してるんですか?」 「オレか?伊織とデートだよ」 子供の玩具売り場に? 慎一は呆然とした 「和希は今欲しいのは本だ!」 そう言い慎一に本の売り場に連れて行った 「これだ!」 『番ねずみのヤカちゃん』 「……これ……ですか?」 「託児所にあるんだよ 和希は何時も、この本を読んでるんだよ」 「……そうでしたか……」 慎一は本を買いにレジに行った レジから戻って来た慎一に 「和真の欲しいのはゲームだよ3DS買ってやれよ」 「それだと和真の方が高くなります……」 「大丈夫だ!慎一 和希にはデカい熊の縫いぐるみを買ってやったからよぉ!」 康太は笑ってそう言った 「北斗は星座の本を買ってやってくれ! そしたらプラネタリウムを買ってやるからよぉ!」 「………康太……それでは……」 慎一は差が付きすぎですと言おうとした 「欲しいモノをやれよ慎一 お仕着せがましいモノなんて欲しくもねぇんだよ」 ………そう言われると…… 言葉をなくした 榊原は慎一に 「託児所の先生にリサーチを頼んだんですよ」 とネタバレした 慎一はなる程と納得した 買い物が全部終わると、康太と榊原は帰って行った 本当にデートの最中だったみたいだ…… そうして買ったプレゼントを子供達のベッドの上に置く 朝目覚めたら驚くだろうな…… と思い出し、微笑みながら…… 子供達の枕元に置いた プレゼントを置いて、額にキスを落とした 和希にも 和真にも 北斗にも キスを落とし 慎一サンタは部屋を出て行った 子供達は夢の国だった 朝 和希が目覚めると…… 枕元にプレゼントが置いてあった 和希は和真と北斗を起こした 「ねぇねぇ、起きてよ!」 揺すって起こすと和真と北斗は目を覚ました 「和希……どうしたの?」 北斗が聞くと枕元を指さした 北斗は「凄い…プレゼントだぁ」と喜んだ 和真も枕元を見た 自分の枕元にもプレゼントがあってホッとした 和真は包装紙を破いた すると3DSが入っていて……飛び上がった 和希は番ねずみのヤカちゃんが入っていて喜んだ 北斗は星座の本が入っていて喜んだ 和希のベッドの横には熊の縫いぐるみもあった 和希は熊のリボンに『かずきへ』と書いてあるのを見て、熊に抱き着いた 北斗は室内プラネタリウムが置いてあった 『ほくとへ』と書いてあり 北斗は喜んだ 3人は慎一の所へ報告に行った 和希が「父さん!」と叫ぶと 和真が「プレゼントあったよ」と報告して 北斗が「ボク達の欲しいモノだったよ」と喜んで言った 慎一は「良かったですね」と3人を抱き締めた 康太と榊原はそれを見つめていた 「良かったですね康太」 榊原は康太を抱き締めた 「ん!良いXmasだったな」 「ええ。本当に最高のXmasでしたね」 来年も 再来年も 十年後も ……幸せなXmasが続きます様に…… 願って止まなかった

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