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第32話 榊原伊織
榊原伊織
彼の表情は変わらない
基本何時も能面の様に無表情
だが飛鳥井康太を手にすると幸せの絶頂期にいるような……顔をする
だが離れると無表情
彼は何時も難しそうな顔をしてPCを見ていた
近寄れないオーラを出してPCを駆使する
秘書でさえ……そんな時の榊原伊織には近寄れなかった
だが、少しだけ榊原伊織を覗いてみよう……
難しそうな顔をしてPCを見ている
『今度康太に使うのは何にしましようかね……』
『……このバイブ……嫌……こっちのデイルド……嫌……』
考えれば考える程………
眉間に皺が……
難しい顔になる
『……媚薬?』
『……あ!コスプレ……康太に似合うのは……』
ふんふん♪
るんるん♪
クリック……クリック♪
「副社長、アイスの差し入れがありました」
「そこに置いておいてください」
少し溶けたアイスを榊原はスプーンで掬う
『アイスを康太の体躯に塗りたくり……
硬い蕾にも食べさせて……』
妄想が膨らむ……
ぁ……康太……君が欲しいです
『蜂蜜を垂らした君は……とても美味しかった……
甘いのは苦手なのに……君の体躯に垂らしたものは……口に出来た……』
榊原は股間に熱を感じた
堪らない……
康太……
康太……
PCを見る顔は……無表情で……
誰も榊原伊織の妄想を知る者はいなかった
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