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第46話 兄弟

寡黙な翔 ムードメーカーの流生 和み系ポヨーン音弥 結構要領の良い太陽 自分の世界に生きる大空 5人は兄弟だった 「おひゃにゃ…」託児所でお花に夢中の流生 「おとたん…ねちゃぃ…」眠くなったら何処でも寝る音弥 「…………」寡黙な翔 「ちょら……」空ばっかり見てる大空 「ちぇんちぇー うちゅくちぃ」要領の良い太陽 5人は何時も一緒だが、個性が出て来たお年頃だった 「おとたん…あちょびょ?」 託児所の他の子が遊びに誘う 「ぎょめん…」 音弥は謝り……他の子を拒絶する すると他の子は泣き出した 5人は何時も一緒だったから…… アイドル的存在の由香里ちゃんが 「りゅーちゃ あちょびょ?」 と色仕掛けで来ても 「いやら!あちょびゃにゃい」 と翔の後ろに隠れた 翔にギロッと睨まれたら…… 園児ならチビるだろう 皆 大人しくなった 託児所の保母さんから 「………5人で固まりすぎて…他を受け入れないのです」 と言われた はてさて……どうしたものかと 康太は悩んだ 「………伊織…」 「何ですか?」 「………子供達……引き離した方が良いのかな……」 「僕達の子は兄弟なのです 生まれた時から一緒に育った兄弟なのです 何時も一緒で、何をやるのも一緒 そんな子供達に今日から貴方達は別々になりなさい…… なんて言えますか?」 「…………言えない……」 「一人では堪えられない事だって…… 5人なら乗り越えられます いつもどおり協力し合って…… 生きて行って欲しいと…… 僕は想います……」 「……伊織……引き離さなくて……良いのかな?」 「………そのうち……離れねばならない時は来ます…… クラスはバラバラになったとしても……5人は協力し合って生きて行くでしょ… だから今は離れる必要なんてないと想います」 「………伊織……」 康太は泣きながら榊原の胸に顔を埋めた 「泣かないで……康太…」 「……だって伊織…」 榊原は康太の顎を上げさせ口吻た 「僕達の子は……どの兄弟よりも強い絆で結ばれているのです……何も心配しなくて良いんです」 「………ん……ん……」 康太は何度も頷いた 一人では乗り越えられない壁だって…… 5人なら! 乗り越えられる 力を合わせて…… 生きて行って下さい それが……とぅちゃとかぁちゃの願いだった

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