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第51話 はにゃび
「花火大会に連れてってやるかんな!」
かぁちゃはそう言った
だけと忙しくて……
花火大会は終わった
「………ごめんな……おめぇらに花火見せたかったのによぉ…」
かぁちゃは悲しそうにそう言った
とぅちゃんはかぁちゃを抱き締めてキスした
「康太……諦めないで……」
「伊織……もう良い……」
「僕が探します」
「……伊織…」
子供達に花火を見せたかった
でもヨチヨチ歩かれたらしい……迷子になる
と考えてたのと忙しかったのもある
榊原は家の中でもPCを常に触っていた
康太が嫉妬する程に‥‥
だから康太は榊原を誘った
「……あっ……あぁっ……伊織……」
康太は仰け反った
榊原はノートPCを開いていた
康太は榊原の膝の上に乗って……
繋がっていた
「康太……動いて……」
マウスを動かして榊原はPC画面を見ていた
康太は自分の乳首を摘まんで…榊原を誘った
「………吸って……」
榊原は康太の乳首を吸わなかった……
康太は榊原の上から下りた
「……え?康太…?」
ズボンをはいて服を直して、康太は寝室から出て行った
…………PCを見てる榊原を誘ったのは康太だ……
だが……康太を見る事なく……乳首も吸ってくれないなんて……
飽きられちゃったかな…
康太は応接間に行き子供達と遊ぶ事にした
子供達はかぁちゃが来て大喜びだった
流生が康太の前にプリンを差し出した
「かぁちゃ!」流生が言う
「きゃにゃちぃときゅは」音弥が言い
「ぷじん」大空が続けた
「たべゆの!」太陽が言って
翔がスプーンを康太に渡した
康太は子供達にプリンを貰って食べた
康太が一口食べて、子供達にも食べさせた
康太はポロッと涙を流した
「かぁちゃ!」翔が叫んだ
「にゃみだは」音弥は泣いていた
「きょきょろの」流生が難しい顔して言って
「あせらから!」太陽が叫んだ
大空がズボンのポッケからハンカチを取り出して康太の涙を拭いた
康太は子供達を抱き締めた
調べ物していた榊原の気を引こうと……
フェラして上に乗った
こっちを向いて欲しかっただけなのだ……
邪魔したのは康太だ……
その気にならなかったのだ……
こんな貧弱な体躯じゃ……
康太は子供達に慰められ、笑っていた
康太の子は優しい
本当に良い子に育った
康太は子供達に守られ……
眠りに落ちた
流生が「かぁちゃ ねんね」と一生に言った
一生は康太にブランケットを被せた
榊原が応接間に現れると康太は寝ていた
榊原は康太を抱き上げた
一生は康太の眠りを妨げる榊原に
「………おい……寝かせてやれよ」
と怒った
「一生、週末旅行に行きます
行きたいなら支度をしなさい!
行きたくないなら支度はしなくて良いです」
榊原はそう言い捨てて康太を抱き上げたまま出て行った
康太を寝室のベッドに寝させると、榊原は康太の服を脱がせた
そして自分の服も脱ぐと、康太にのし掛かった
口吻……しても康太は起きなかった
榊原は康太の脚を広げ……目の前の露わになった小さな性器に口吻た
性器を舐めると硬くなった
性器を舐めながらお尻の穴に指を挿し込んだ
指を挿れられて掻き回され、性器を舐められ……
康太は目を醒ました
「ひゃっ……あっ……あぁっ……何?」
康太は突然の快感に慌てて身を起こした
すると目の前に……康太の性器を咥える榊原がいた
「………伊織……」
「康太、花火大会に行きましょう!
子供達がいますからね、ホテルを借りて僕達は見ましょうね
家族は屋形船を貸し切って見れる様に手配しました」
榊原は康太のモノをペロペロ舐めて……
そう言った
「………伊織……」
「何ですか?」
「………何で……オレを食ってるんだよ?」
「さっきは予約中で目が離せませんでした
そしたら君は怒って抜いてしまったので、僕は不完全燃焼です」
「……乳首吸って……って言ったのに……」
「物凄い誘惑でしたが……予約だけしたかったのです……
これから吸ってあげます」
榊原は康太のお尻の穴にローションを垂らすと……
抱き上げて榊原の上に跨がせた
そして康太の乳首に吸い付いた
チューチューと乳首を吸われて……
康太は穴が蠢いた……
腸壁が欲しいと煽動する
「……伊織……欲しい……」
康太が言うと榊原は熱く滾る肉棒を康太の蕾にあてがった
「自分で食べて下さい……
さっきまで挿れてたから、まだ柔らかいでしょ?」
そう言い榊原は康太の鎖骨に噛み付いた
「………ぃ………てぇな……」
噛み付いた後にペロペロ舐められると…
ジンジンした痛みが快感にすり替わる
榊原は康太のピアスの入った乳首を囓った
「……あっ……痛ぇよ伊織……」
「痛いって良いながら……勃ってます?」
榊原は康太の性器を握り締めた
「……ぁん……触んな!」
「…イッちゃうからですか?」
「そーだよ!意地悪いな今日の伊織は……」
榊原は康太の鎖骨も乳首もペロペロ舐め始めた
「意地悪なんてしてませんよ?
僕は君の望む事しかしません」
「……なら噛み付くな……」
「………解りました……」
「……跡……着けんな…」
「それは聞けません……」
「……ぁん……あんでだよ?」
「僕のだって……想うと……つい吸ってしまうんです……」
「……伊織のだ……
オレの全部は……伊織のモノだ」
抱き締めて許してくれる
この愛に榊原は支えられ絆され……生かされる
なくしたら……生きていけない
大切なのだ……自分の命より……
「康太……愛してます」
「オレも愛してるかんな!」
榊原は康太を強く抱き締めて……後は無我夢中に康太を求めた
康太に許され……
総てを奪い尽くす
「愛してます奥さん……」
榊原は魘された様に言い続け康太を貪った
全身に……赤い花びらを散らばめ……
康太が妖しく艶めいていた
花火大会の前日
ホテルから迎えのバスに乗り込んだ
深夜走り翌朝にはホテルに到着する予定だった
バスの中で子供達ははしゃいでいた
初めて家族全員の遠出だったから…
はしゃいで、騒いで、喜んで……子供達は眠りについた
静まり返ったバスに康太の寝息も響き渡った
瑛太が「康太は寝てるんですか?」と問い掛けた
すると慎一が
「康太はバスに乗る前から意識はありません!」
と榊原に変わって答えた
バスが来る寸前まで……
榊原は康太を美味しく食べていた
「バスの中で寝てれば良いです」
と言い食べ尽くした
そして意識のない康太をバスの中に乗せた
今も康太は疲れ切って寝ていた
起きる気配は皆無だった
榊原は苦笑した
目的地は岐阜
長良川グランドホテルに宿泊して花火を見る予定だった
家族は屋形船に乗って花火を見る
飛鳥井の家族の他に榊原の家族も来ていた
清四郎に真矢、笙に明日菜に美智留もいた
聡一郎の永遠も来ていた
夜までゆっくりと過ごし
夕方に飛鳥井の家族と榊原の家族は屋形船に乗る為に船着場へ向かった
花火の見える部屋には康太の子供達と
聡一郎の子供
慎一の子供達
一生の子供がいた
康太は慎一に「屋形船に乗れば近くで見えたのに…」と言った
「和希と和馬は北斗の傍を離れません
ついでに流生達の傍も離れません
ですから屋形船に乗せても……帰りたいと言うだけです」
「………我慢させてねぇか?」
康太が呟くと慎一が康太の頭を撫でた
「自分達の意思でそうしてます
俺は子供の好きに生きれば良いと想ってます」
「おめぇは本当に良い親父だな…」
「そうですか?
俺は………誇れる父ではないです……」
「あに言ってんだよ!」
康太は慎一の髪をグシャッと撫でた
「子供達にとったら今のおめぇは本当に良い親父だ
他は要らねぇ……そうだろ?」
「……康太……」
「オレから離れねぇんなら、んで良いんだよ!考えんな!」
「そうですね!」
慎一は笑った
この人の傍にいたい
そう思って……この人を追い掛けて来た
その想いは変わらない
「かぁちゃ!」
流生が康太に甘えて来た
康太は流生を抱き上げた
「あんだよ?」
「かぁちゃ ちゅき」
「オレも流生が大好きだぞ!」
流生にチュッとキスすると他の子が
「「「「じゅるい!」」」」
と言って抱き着いて来た
「おとたん ちゅき?」
「大好きだぞ!」チュッとしてやる
「きゃにゃ ちゅき?」
「大好きだぞ」と言いキスする
「ちにゃ?ちゅき?」
「大好きに決まってるだろ?」
チュッとして抱き締めると喜んだ
「かけゆ ちゅき?」
「翔 好きに決まってるだろ?」
ギュッと抱き締めてやった
5人の子供を抱き締める康太を、榊原は抱き締めた
ヒュー ドッカーン
大きな音が響く
康太は窓の外を見た
窓の外には大きな花火が上がっていた
「あれが花火だぜ!」
康太は指さした
子供達は康太の指差す方を見た
すると生まれて初めてみる光景に瞳を輝かせた
翔が「かぁちゃ」
流生が「あれ」指差し
音弥が「はにゃび!」と叫んだ
太陽が「ちれぃ!」
大空が「にゃの!」と叫んだ
窓ガラスにへばり付き花火を見る
榊原は康太に口吻た
「綺麗ですね奥さん」
「……ん……来年も……」
見上げる康太の瞳は涙で潤んでた
来年も一緒に見たい……
榊原には康太の言いたい事が解っていた
「来年も来ましょうか?
2人で見た花火も良かったので、来年も2人で見ましょうね
そして子供や家族とも来ましょうね」
康太の瞳から涙が流れた
花火が反射してキラキラと輝いて……綺麗だった
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