…………イオリは若い…… 生まれて１年位になる 人の世の年で言うなら 15～18歳…… コオは生まれて５年……人の世の年で言うと 36～37歳 この年の差は大きい 『ぁん……キュン……あんぁんあん……』 イオリが夢中に腰を揺する 止まらない動きにコオは翻弄された イオリがコオの首を甘噛みする 犬は首の後ろを甘噛みされると力が抜ける…… 後はイオリが満足するまで……快感に喘いで溺れる だが……この年の差は大きい…… 本来挿れる器官でない場所にイオリを挿れる訳で…… 消耗は激しい セックスした翌日に腰が立たない…… なんて何時もの事…… 康太は何時も抱き上げて散歩してくれる すると榊原は「重くないですか？」と心配してコオを抱っこして散歩してくれるのだった 恥ずかしい………し やはり……イオリは満足してないんじゃやいかって……想う 抱き心地も悪そうだ そう思うと不安で…… 体躯は強張って行く なくしたくない…… イオリをなくす？ それは嫌だ！ イオリをなくしたくない！ でも繋げ方が解らない…… 生まれて……飛鳥井の家で飼われて…… 散歩に行けば母さんに逢えるから…… 何時も母さんに飛び付いて散歩する ……他の犬との交流はない…… オレって……こんなに足短いんだもんな…… スタイルの良い犬の方が良いよな…… コオは止めどない想いに……泣きそうになった 翌日の散歩は飼い主康太が驚く程に…… 他の犬と交流を持った 顔見知りのグレード　デーンの玉三郎（康太命名）に話し掛けた 玉三郎はコオをペロペロ舐めた 『くすぐったいよぉ…タマちゃん』 『コオが可愛すぎるのがいけないんだ』 笑ってグレード.デーンはコオを構った シュナウザーの睨みをもよともせずコオを構い倒した 『………おい……』 イオリは堪えきれず……タマちゃんに文句を言った 『何ですか？イオリ』 クスクス笑ってイオリを舐めた 『妻と同じシュナウザーなので、一度舐めたかったのです しかも君はチャンピオン犬 どんな歯触りなのか興味がありました』 ペロペロ舐められて……イオリは切れた 『止めろ……』 『辞めてあげても良いです ですが君はコオの気持ちも少しは聞きなさい コオは不安なんですよ？ 君はチャンピオン犬だし、年も若い 嫌われるんじゃないか…… もっと年を取ったら捨てられるんじゃないか……』 イオリはタマちゃんの言葉を……唖然として聞いた 『……コオ………が？ 何で……貴方には解るんですか？』 『うちの奥さん♂が……年上なんで……最近妻の悩みを聞いたばかりなので……お節介焼きました』 『………タマさん……』 『 何ですか？』 『ありがとうございます 家に帰って妻と話し合います！』 そうと決まれば家に帰りたい 散歩なんてやってられるか！ イオリは走り出した リードを持ってる康太は、はぁはぁ息を切らして…… リードを手放した 「やってられるかよ！ イオリの馬鹿野郎！」 「なんか……僕が怒られてるみたいで気分はよくありません！」 伊織はギロッとイオリを睨み付けた あまりの怖さに…… イオリは縮み上がった 「この駄犬が！」 伊織はイオリを抱き上げた イオリはキュンキュン鳴きながら……飼い主伊織に謝った コオは心配そうにイオリを見上げていた 「コオ、想ってる事は口に出して言わねぇとな伝わらねぇぜ！」 コオはクシュン……と項垂れた 飛鳥井の家に帰ってゲージの中へ入れられた イオリはコオをペロペロ舐めた 『……ボクの事が嫌いになりましたか？』 『……嫌ってなんかねぇよ！』 『ならなんで？他の犬に舐めさせるんですかる』 『………オレ……お前より年上なんだよ……』 年下の様な顔してるが、コオは4才年上だった 『年なんて関係ないよ？ 年下なんて嫌いになっちゃったの？ ボクは包容力ないもんね……』 『違う！んな事を言ってるんじゃねぇ！』 『オレ……お前にされると気持ち良すぎて……訳解んなくなるし…… 年上なのにテクなんかないし…… そのうち捨てられるんじゃないかって不安で……』 イオリはコオをギュッと抱き締めて……のしかかった…… 『重い……イオリ……』 『ボクはコオだけしか愛しません コオが年上だから早く死ぬのは仕方がないけど… ボクはコオが死んだら生きて行く気がないのです コオが死んだらボクも死にます 死んでも一緒にいましょうコオ…… ボクに……君以外を愛させないで下さい……』 コオはベショベショ鳴いた…… 『………イオリ……オレにはイオリだけ……ぁん……イオリ…… 止め……深い……』 『そんな告白聞いて止まれる訳ないでしょ！』 コオは愛されてる実感を体躯で噛み締めていた 年の若い恋人を持つと…… 結構大変 でも……オレは…… お前しか愛せねぇかんな…… コオはイオリをペロペロ舐めた 愛する人をペロペロ舐めた もうタマちゃんには悪いけど…… 舐めさせないと心に決めたのだった