清隆じぃちゃは無口で 瑛太おじちゃんは寡黙で 玲香ばぁちゃは言葉少なく 京香おばたんは……泣いてばかり 清四郎じぃたんは来なくなり 真矢ばぁたんも来なくなり 慎一も帰らなくなり 和希と和馬は淋しそうだ 一生も帰らないから北斗も淋しそうだ 周りを見ても 何処にもいない もう何日…… 逢ってないのかな かぁちゃ…… とぅちゃ…… 逢いたいよぉ…… 流生は膝を抱えて泣いた 「りゅーちゃ…」 音弥は流生を抱き締めた 「………おとたん……」 流生も音弥を抱き締めた 翔は何も言わず音弥と流生を撫でた 翔は何時も何も言わず、傍にいてくれた 太陽と大空も流生を抱き締めた 「………ちゃみちぃ……」 言えば涙が溢れて来る…… ５人は泣いた 保母さんは何も言わず、とぅちゃとかぁちゃの写真を見せてくれた はやきゅ……かえっちぇきて……かぁちゃ……とぅちゃ…… 子ども達は必死に堪えていた 早く逢いたい その想いだけを…… 胸に秘めて…… 過ごしていた 子ども達は想う きっと…… 元気のない じぃちゃやじぃたん ばぁちゃやばぁたん おじたん達も淋しいのだと…… 早く元気が出る様に…… かえってきて…… と子ども達は祈っていた