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第63話 伊織の想い
朝 康太に
「今日は早く帰って来い」
と言われた
榊原は……会社に行くのが嫌になった
「……康太……なら会社に行きません!」
榊原はそう言った
康太は困った……
早く帰って来い
とは言った
だが今日は休め……とは言ってない
康太は……
この日から
「早く帰って来い」
と言う台詞は言わなくなった
仕事が終わる間際
「伊織 早く帰って来い」
そうメールを送った
榊原は一分一秒でも早く帰りたくて……
道路をぶっちぎって帰宅の途に着いた
……………途中……信号無視、速度超過で……捕まった
交通ルールは守らねば……
と心に誓った
康太は「早く帰って来て」とは言わなくなった
その代わり、榊原に逢いに行くようにした
副社長室に康太がニコニコと座る
榊原は仕事を放って……
康太を膝の上に乗せた
執拗に口吻られ、服の中に手を差し込まれ……
気付いたら……
「……ぁ……深いってば……」
と深々と挿し込まれて喘いでいた
「……はぁっ……伊織……仕事は?」
「君より大切な、優先せねばならぬ事はありません……ぁ……康太……君の中……僕に搦み着いて離しません……」
更に太くされ蹂躙された
康太は仕事が終わるまで榊原に近付くのは止めようと想った
伊織の想いは何時も康太へと向けられる
「………オレだって!伊織を愛してるかんな!」
摩耗する程に擦られたって愛してるから………堪えるもんよー
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