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第75話 我慢の限界
康太に触りたい……
康太にキスしたい…
康太の体躯に赤い痕を散らしたい
康太の熱い腸壁に包まれたい……
榊原は心の中でムラムラしていた
だが、端から見たら真面目に仕事をしている副社長にしか見えない
大学では真面目に勉学に励む大学生か……
カフェでは紳士な雰囲気で……女性の視線を集めていた
だが榊原の頭の中には康太しかいなかった
熱い視線など弾き返し
康太……
と日々愛する妻を思う
最近の妻は……
体調不良と多忙で……
触れない
やっと触れると思ったら……倒れる
やっと治ったと思ったら……天界へ
触りたい……
触りたい……
康太が不足してます
康太……
康太……
君がいてくれなきゃ……
僕の世界には光など差し込まない‥‥
「伊織……」
君が名を呼んでくれるだけで僕は……
生きてて良かったと想います
「愛してる」
君が愛を教えてくれた
愛してます
愛してます
愛してます……
君しか愛せません
ムラムラ……
ムラムラ……
愛が溢れて……止まりません
どんなに耐えても……
顔には現れない榊原伊織だった
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