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第76話 コオ イオリ

「コオ コオ 僕の奥さん」 イオリはコオを舐め回していた 「……イオリ……くすぐったいってば……」 「愛が溢れすぎてるのです……許しなさい」 「………なんか……その言い方、ご主人伊織に似てるね」 「………マネなんかしてません」 「あ!エサの時間だ!」 「聞いて下さいコオ」 「エサだ、話は後にするもんよー」 コオはエサに食らいついた ガツガツとエサを食べるコオにイオリも諦めてエサを食べ始めた キューンとイオリが鳴くと、ご主人康太が 「おっ!倦怠期か?イオリ?」と聞いてきた 倦怠期…… 違う! 僕とコオは新婚! とイオリは焦った イオリは耳を萎れさせ…… 落ち込むとコオが舐めた 『倦怠期なんて来るかよ!』 せっせとコオはイオリを舐めた イオリは気持ち良くなって…… コオの背中にのし掛かった せっせと腰を動かし…… 結合してる犬を尻目に…… 榊原は「………駆逐してやりたい……」と呟いた 「おい……伊織……物騒な事を言うなよ」 「……僕はお預けだったのに……この駄犬……」 雲行きが怪しい まさか……犬にライバル心燃やすとは…… 「………伊織……散歩やめて寝室に行くか?」 「良いのですか?」 「………あぁ…オレも伊織とイチャイチャしてぇしな」 榊原は康太の手を掴むとズンズン寝室へと引き摺って行った コオはそれを見送り…… ご主人康太……頑張れ と えーるをおくった

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