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第96話 たいへんら

「あい!りゅーちゃ!」 流生は片手を上げて挨拶した 「あにょにぇ れちゅ きちゃの!」 流生は兵藤に報告した 「………れちゅ?誰よ?それ?」 兵藤は流生に問い掛けた 「おとーと」 「おとーと?あぁそうか、おめぇのかぁちゃが産んだんだったな」 兵藤は笑ってそう答えた 「ひょーろーきゅん」 流生は兵藤の手を取ると烈の処へ連れて行った 「ひょーろーきゅん れちゅ」 「お!ひなとかなの子ども時代に似てるやん!」 兵藤がそう言うと流生と音弥と翔は食い付いた 「ひょーろーきゅん かけゆ?」 「ひょーろーきゅん おとたん!」 「ひょーろーきゅん りゅーちゃ!」 似てないのか……兵藤の服を引っ張った 「お前達も似てんぜ! 翔は母さん音弥と流生は父さん似だ」 「「「ほんひょ?」」」 3人は兵藤に念を押して聞いた 「あぁ、全員飛鳥井の子だ! とぅちゃとかぁちゃに似てんぜ!」 流生は「ちょれ うれちぃ」と笑った 翔も「ちょう!うれちぃ!」と流生と手を握った 音弥も「おとたん うれちぃ」と流生と翔と手を握り締めた 流生は「れちゅ」と兵藤に何度も教えた 兵藤は烈を抱っこした 音弥は「きゃわいい?」と尋ねた 兵藤は「可愛いな」と笑った 「おとたんは? おとたん きゃわいい?」 兵藤は「あぁ、音弥は可愛いぞ!」と言うとほかの子供も負けずと兵藤に問い掛けた 「ちなは?きゃわいい?」 「太陽は可愛いぞ!」 「きゃにゃは?ひょーろーきゅん」 「大空も可愛いぞ!」 「ひょーろーきゅん かけゆ?」 「翔は良い子だ可愛いぞ!」 「ひょーろーきゅん! ひょーろーきゅん! りゅーちゃ きゃわいい?」 「流生も可愛いぞ!」 兵藤の取り合いで、兵藤は困っていた 「ことちも ひょーろーきゅん くりちゅまちゅ あげゆ!」 流生は宣言した 瞳が燃えていた 「ちな ひょーろーきゅんあげゆ!」 「おとたんも、ひょーろーきゅんあげゆね」 音弥は兵藤に「ねぇー!」と言い頬にキスした 「きゃにゃも あげゆ!」 大空も兵藤にチューとした 「かけゆ ぎゃんびゃる! ひょーろーきゅんあげゆ!」 翔も燃えていた! 兵藤はホトホト困り果てていた 康太は笑っていた 「モテるな貴史」 「………おめぇの子供には人気あるのか?」 「皆、貴史が好きだからな」 ………一生は子ども達じゃなく…… 康太……お前に愛されてぇんだよ貴史は…… と痛む胸を押さえた 兵藤は笑っていた 「今年は兵藤君もお前達にXmasプレゼント贈るからな!」 「「「「「ちょれ!ほんちょ?」」」」」 5人は瞳を輝かせて兵藤に問い掛けた 「あぁ、楽しみにしてろ!」 5人は兵藤に抱き付いた 楽しい一時を味わうかの様に兵藤は笑って いた そんな何気ない日常の一コマだった 烈は眠そうにあくびをした そしてウトウト眠りに落ちた 相当うるさいのに眠る烈を見て康太は笑っていた

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