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第132話 発熱

榊原伊織は熱を出して寝ていた 魔界に行ったり 帰ってからも色々と仕上げがあって…… 息つく暇もなかった 色んなしがらみを断ち切り…… やっと片付いた………と安心したら…… 気が抜けて…… 熱が出た 康太は心配して榊原に付きっ切りだった 「伊織……辛くねぇか?」 「大丈夫です康太…… 君の体調の方が、僕は気になります」 風邪なら移しそうで怖いです………と榊原は呟いた 「なら………離れてるか?」 康太が言うと榊原は 「…………嫌です…… 君のいない空間にいたくはないです…」 と訴えた 「…………ならオレが看病してやる! 汗かいたな?拭いてやろうか?」 汗だくのパジャマが濡れていた 康太は寝室を出て行くと慎一に言って体躯を拭く準備をしてもらった 洗面器にお湯を入れてタオルを渡して慎一は寝室を出て行った 康太は榊原のパジャマの上を脱がすと体躯を拭いた 「寒くねぇか?」 「大丈夫です」 「痒い所ない?」 榊原は笑って「ないですよ」と答えた 背中を拭いて、首から胸を拭いた 上半身拭くと…… 康太は「………もういいか?」と問いかけた 「拭いてくれないのですか?」 「………どこを?」 「何時も君の中へ入る大切な場所です…」 「………そこは……自分で……」 「拭いて下さい」 榊原は笑って康太を引き寄せた そして康太の手を取ると…… 股間に導いた そこは……既に滾って熱かった…… 康太は榊原を見上げたり 「………伊織……」 熱が高いと勃起しない人もいるが…… 榊原は何時だってスタンバイOKだった 康太は観念して…… 榊原のパジャマのズボンと下着を脱がした そして……熱く滾る肉棒を手にした 皮を捲り……エラの部分を拭いて…… 肉棒を拭いた タオルを濯いで……陰嚢も拭かれると…… 榊原の性器は嵩を増した 「………伊織……熱……」 「………解ってます…… でもね、君が触るから……」 康太は榊原の性器を口に咥えた ペロペロ亀頭を舐めると……割れ目から先走りが止め処なく流れた エラのイボイボを逆撫でされて舐められると…… 快感がゾクゾクとわいてくる ドクンッと力強く聳える性器は熱かった 康太は咥えた性器を刺激する様に、顔を上下させて……口腔で擦った 「………ぁ……康太……離して……」 榊原は言うが……康太は更に刺激を強くして陰嚢を揉んだ 亀頭の先っぽを……ペロペロ舐められると…… 焦れったくって…… 康太の指が肉棒を擦り上げると…… その刺激で……放出してしまった 射精する直前、康太の顔を上げさせ…… 康太の顔に射精した 榊原は体躯を拭いたタオルを取ると、康太の顔を拭いた 「気持ち良かった?」 「………気持ち良かったですが…… こんなじゃ嫌です こんなに煽られて……止まれません 君の中に入りたくて……仕方がありません……」 「………伊織……熱……」 「汗をかけば熱は下がります 君が汗をかかせてくれれば良いのです」 榊原は康太のズボンと下着を一気に脱がすと…… 口に咥えて濡らした指をお尻の穴に挿し込んだ 「最近……してませんでしたからね 君の下のお口が硬く閉じてしまってます」 榊原は指を増やして切れそうだと判断すると…… 康太の耳を舐めながら耳朶を甘く噛んで 「ナイトテーブルからローション 取って下さい……痛いのは嫌でしょ?」と囁いた 康太は手を伸ばすとベッドの横のナイトテーブルの引き出しを引いて…… ローションを取り出した 「蓋を開けて僕の手に……」 言われるまま…… 蓋を開けて榊原の手にローションを垂らした 「まだ持ってて下さい」 ローションの蓋を開けたまま持ってろと言われて康太はローションを持っていた 榊原はローションで濡れた手をお尻の穴へと忍ばせた 康太の片脚を肩に担いで……秘孔を解した 「……あぁっ……あっ……伊織……零れそう……」 「零さないで下さい…… 君の……下のお口……こんなに開きました」 指を増やされ 康太の良い場所を擦ると…… 康太の体躯は……跳ね上がった 「……ゃ……擦らないでぇ……んんっ……ぁん…」 「中が……痙攣してます そんなに僕が恋しかったのですか?」 「伊織……欲しい…… ねぇ……奥に来て…… 中……掻き回して……」 康太は榊原を誘った 榊原は康太の脚を肩から下ろすと、康太の体躯を起こした 「ローションをココに……垂らして下さい そしたら君の中に……あげます」 康太はローションを榊原の性器に垂らした そして蓋をするとベッドの下に放り投げた 「………来て……伊織……早く挿れて……」 「挿れるのは君ですよ?」 榊原はそう言うと康太を膝の上に乗せて、肉棒を握り締めた 康太は双丘を開いて…… 秘孔に性器を当てた そして少しずつ……性器を飲み込んで行った ジリジリ……焦らす様にゆっくり挿入されて…… 榊原が堪らなくなった 榊原は康太の腰を掴むと…… 一気に引き寄せた その刺激で……奥まで挿入されて… 康太は仰け反った 仰け反る康太の乳首は赤く艶めき美味しそうだった 榊原はピアスが入った方の乳首を舐めて…… ピアスがない方の乳首を……摘まんでこねた 「………ゃ……触らないでぇ……」 ギュッギュッと秘孔が榊原を締め付ける…… 乳首を触られれば…… 触られる程に………感じて中が煽動する…… もっと飲み込ませろと…… 貪欲な腸壁が榊原の性器を咀嚼する…… 「伊織……イきたいっ……」 「僕もそんなに持ちません……一緒に……」 榊原は下から康太を突き上げると…… 康太は白濁を弾き飛ばした…… 榊原も康太の腸壁の奥に……射精した イッても萎えない性器が…… もう次の快感を求めて疼き始めていた 「ちょっ………少し休ませて……」 康太が言うと、榊原は康太を押し倒した そして脚を肩に担ぎ上げると…… 激しく抽挿を始めた 「無理です……止まりません……」 そう言い執拗な接吻で文句を塞ぐ 「………んっ……んんんっ……んんっ……」 喘ぎを封じ込められ…… 康太は苦しそうに……息を漏らした グチュグチュ……泡が立つ程に抽挿され…… 康太の秘孔は痙攣していた…… 肌が粟立つ様に……感じまくっていた 奥をカリッと擦り上げられ…… 康太は……射精していた…… 「………ぁ……あぁっ……伊織……愛してる……」 今日はまだ愛してると聞いていない 康太は催促の思いを込めて口にした 榊原は康太に口吻け…… 「愛してます……僕の奥さん」と蕩ける程甘く囁いてくれた それから……榊原の欲望の限り…… 求めあい……康太は意識を手放した それでも榊原は止まれずに康太を抱いていた 熱が冷めると…… 榊原は康太を胸の上に乗せた すると榊原の胸に擦り寄る様に頬を擦り付けた 愛しい…… こんなに愛しい人は…… 未来永劫……見付かりはしない 君がいてくれるから…… 僕の未来は愛に満ちあふれているのです 榊原は康太を抱き締めて、髪を撫でた 暫くして康太が意識を戻した…… 意識が戻ったら、榊原の胸の上だったから…… 康太はスリスリと甘えた 「無理させましたか?」 「それよりも伊織……熱は?」 「下がりました! 僕の上に乗ってる君が一番解りませんか?」 榊原は何時もの、ちょっと低めの体温になっていた 「………伊織……無理してない?」 「僕は君が欲しくて……苦しかったです 君が抱けない方が僕は辛いのです」 「オレも……伊織に抱いてもらえない方が辛いな…」 「愛してます」 「オレも愛してる」 「今日は君が欲しすぎて……あまり言えませんでした なので……愛してます……って沢山言います」 「嬉しい……」 康太は榊原に抱き着いた 「お風呂に入りますか?」 「うん……洗ってやんよ!」 「大丈夫です 僕が君を洗ってあげます」 「………おめぇ……熱……」 「もう治りました 僕の一番の薬は君ですから…」 「伊織……オレの一番の薬もお前だから……」 「僕達は離れては生きられないのです」 康太は、うん!うん!と頷いた 榊原に浴室に抱き上げて連れて行って貰い、中も外も綺麗に洗って貰い ゆっくりと湯船に浸かった そしてお風呂から出ると榊原は康太の髪を乾かし服を着せた そして自分の髪を渇かし支度をすると、シーツを剥がし、掃除を始めた 「………伊織……風邪の時位……」 「君を埃の中にいさせられません!」 「………伊織……埃じゃ死……」 ギロッと睨まれて…… 康太は言うのをやめた リビングのソファーに座っていると、一生が顔を出した 「旦那の熱は?」 「………下がった……って……」 「で、掃除中なのか……」 一生は納得した 「………埃じゃ……死なねぇって云おうとしたら睨まれた……」 一生は爆笑した 「その台詞……遥か昔に俺が言ったら…… 三年位……口聞いて貰えなかったぜ?」 「………まぢかよ……」 「『兄さんは埃まみれになってなさい!』 そう言われてみ? もぉな……言葉もなかったぜ……」 「………解る……」 康太は納得した 「蒼いのの綺麗好きは……遥か昔からか?」 「………だと思うぜ……」 「………誰に似たのよ?」 「親父だろ?」 「……金龍か……」 「黒いのに……その細やかさがあればな……」 「………アイツんち……別れた女の荷物で溢れてるやん……」 「捨てれば良いのによぉ……」 「………面倒だからな……」 「………そこは同類か……」 一生はため息交じりに答えた 「オレは誰かの荷物なんて家に入れねぇぜ?」 「でも片付けは面倒なんだろ?」 「………尻に火がつけば……な…やるさ……」 「気の長ぇ話だなぁ……」 「………おめぇは大雑把に見えて綺麗好きだかんな…… 整理整頓は上手ぇよな?」 「………俺は……おめぇのブラックホール並みの机の中の整頓だけは……したくなかったな……」 「………今言うな……」 「一年前のパンが干からびて出て来た時には……裸足で逃げ出したかった……」 「………逃げ出さずに片付けてくれたやん」 「………何故……整理整頓……出来ねぇかなぁ…」 「………面倒なんだよ……」 「………面倒で済ませるなよ……」 「一生……」 「あんだよ?」 「嫌いになるぜ?」 言われて一生は飛び上がった 「もう言わねぇよ!」 だから…… 嫌いになるな!と瞳が物語っていた 「……細かい男は嫌われるぜ?」 大雑把過ぎる男も嫌われるぜ!……と言いたい…… が、言えなかった 「………康太……」 情けなく呟くと、ソファーの背後から榊原が康太を抱き締めた 「許してやりなさい」 ほっぺにキスを落として榊原はそう言った 「………なら許しやんよ!」 康太は笑った 榊原は康太を抱き上げた 一生は「体躯は良いのかよ?」と尋ねた 「…………欲求不満だったみたいです…… 康太を補充できたら治りました」 榊原は笑ってそう言った 一生は「ごちそうさん」と言い榊原の背中を押した 「無理すんなよ おめぇが寝込むと家族は皆……康太がどうなるか……不安で仕方がねぇんだよ」 「解ってます」 榊原は笑ってそう言った 時には発熱も悪くない あんな可愛い康太が見られるなら… 榊原は康太の唇に口吻けた

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