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第5話

篠延 八尋side 泣き疲れて眠るなんて子供だな…。そういうところが可愛いんだけど…。すごいネガティブで、泣き虫。愛され方が分からず不器用で…、甘えることも上手く出来ない…。 「もっと自分を認めてあげればいいのに…」 自己肯定感が低いのか…。自分のことを異常に嫌っている…。その分まで俺が彼の事を愛してあげたい…。 ベットまで運んで起きるまでは一緒にいてあげよう。朝ごはんはまだ手をつける前だったから、優が起きてから作ろう。そう思って一緒にベットに転がっていたらいつの間にか寝てしまったらしい……。優がモゾモゾと動くので目が覚めた。 「優…?」 「お、起きちゃった…?…朝ごはん、作るから、寝てて……いいよ?」 「……そう?…ありがと」 不安そうな声、ここで起きるとまた泣いちゃいそうだ。寝たふりをして暫く待とう。出来上がったぐらいに起きていけば、優も喜ぶ。 暫くすればホットケーキの焼ける甘い匂いがしてくる。そろそろ起きてもいいかな…。 「…おはよ。いい匂いだね」 「お、おはよ…!……あのね、ホットケーキ作ったの…。た、食べる?……違うのが良かった?」 「ありがと、俺もホットケーキ食べたかったんだ。嬉しい」 そう微笑むと、ぱーっと笑顔になる。可愛い………。優のこの笑顔に惚れたのだ…。ふわふわして、曇りなく綺麗に笑うところが、凄く可愛い……。 「あのねっ、苺とブルーベリーとマーマレードの三種類作ってみたの!どれがいい?」 「ブルーベリーにしようかな。優は?」 「僕は、苺がいい!マーマレードのは半分個しよ」 「うん。いいよ」 優は苺が好き。ブルーベリーは苦手。マーマレードは好きな方。ブルーベリーは俺用に作ってくれたのだろう…。これは俺の優に対する好感度を上げるため。 俺は、気付かないフリをして引っかかる。これは優しさ。見ないフリ、気付かないフリ…。 「美味しい〜!ありがと、優」 「良かった〜♡」 「今日と明日の予定は?」 「えーっと、今日は……、二限と三限が授業で明日は何も無いよ」 「そっか…。なら今日の夜、抱き潰してもいいね」 「…えっ?」 これは、恥ずかしがってる表情を作ってる。心の中は疲れたからやめて欲しいって感じかな…。でも、きっと優はこの誘いを断らない… 不安そうな顔、次は照れ…、羞恥……。きた…、これは "いいよ" の顔。少し赤い顔をして誘うような目… 「い、いいよ……。や、優しくしてね…?」 「…うん。いっぱい甘やかしてあげるね」 「あんまり甘やかさないで…。僕、駄目な子になっちゃう……」 これは恐怖…。それを悟られることも恐れてるからここは気づかないフリ…。ニコッと笑って気づいてないと安心させる。

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