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第7話
永見 優side
ちゃんと出来るか不安で授業には、イマイチ集中出来なかった…。科目的には緩めのものが、2コマだったからそんなに大変ではないけど…。授業はしっかり受けたいと思っていたから、少しへこむ。
帰り道で喉飴を買って帰る。ミルク味の喉飴を舐めながら今日の夜のことを考える。
「お帰り、ちょうど一緒になったね」
「たらいまぁ……」
「ふふっ、何食べてるの?呂律回ってなくて可愛い…」
「飴、舐めてるぅ…」
これは二つ目。ぼんやり考えていたら、いつの間にか終わってしまったので、新しいのを舐め始めたところだった。
他の飴より少し大きめに作られているから、舐めながらだとうまく喋れなかったのだ。可愛いと言われるのは嬉しいな…。今日は、ちゃんと甘えられるかな…
「晩ご飯何がいいかなぁ…。お冷やが余ってたよね?オムライスか、チャーハンにする?」
「オムライスがいい!」
「おっけー、ケチャップ足りたかな…」
「予備買ったよ。そこの棚に入れた」
「優nice!ありがとー。……よし、これで作れるね」
分担して作る。僕も八尋も料理は好きだったからそれなりに作れる。最近はお菓子作りにもハマって二人で作っていたりする。今日の晩ご飯はオムライスとサラダ、それにクリームシチューを作った。
クリームシチューはちゃんと小麦粉からホワイトソースを作る。手間はかかるけど、手作りが一番美味しくて好きなのだ。
「八尋、味見!」
「あー」
「あー…、どお?…美味しい?」
「…んー、もう少しダシ入れてもいいかも?」
「了解」
……うん、美味しい。これなら大丈夫かな。完成したものを器によそって机に並べる。これ食べてお風呂入ったらヤるのかな…。緊張する…。
「…っ!?……と、とろとろだぁー!…すごーい!!トロトロ卵のオムライス!!」
「頑張っちゃった!えへへ…」
「凄い!凄い!僕これ好き!!」
「温かいうちに食べよっか」
「うん!」
「「いただきまーす」」
カポーン…………
おふろあったか〜い…
美味しいご飯食べてゆっくり浸かってると眠くなってきちゃう…。お皿は八尋が片付けてくれた。僕は先にお風呂に入ったのだが、心地良くて眠ってしまいそうな感じ…
逆上せないうちに出ないとなぁ…。ぼんやり壁を見ながら思う。熱くなってきた…。これ以上は本当に逆上せるから出よ…。もうすでに遅かったみたいで、立ち上がったらふらっとして、転けてしまいそうだった…。
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