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第三章・5
「ごめん。でも、どうして?」
「2日に、急に倒れて。心筋梗塞でした」
解った、と颯真は早口で言った。
「すぐ行くから。郁実くんは、いつもの喫茶店に居るの?」
「あ、いえ。大丈夫です。颯真さん、お仕事」
「すぐ行くから!」
颯真はマネージャーに、訃報が入った、と簡潔に話して現場を離れた。
「何時に戻れますか!?」
「解んない! 2,3日戻らないかも!」
そんな馬鹿な、と叫ぶマネージャーの声を背中に聞きながら、颯真は大急ぎで車に乗った。
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