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第四章・2
「郁実くん、運転上手だね。これなら一発で合格だな」
「そうですか?」
ナビを見ながら運転した目的地は、桜の名所。
お父さんの四十九日も終わったし、お花見にでも行こう、と颯真が郁実を誘ったのだ。
車を降りると、明るい桜並木が郁実を迎えてくれた。
「わぁ、すごい!」
「綺麗だなぁ」
いつも来るんですか、との郁実の質問に、颯真は苦笑いした。
「お花見なんて、久しぶりだよ」
仕事仕事で、それどころではなかった颯真。
孤独になった郁実のために、彼は仕事を少し整理していた。
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