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第五章・6

「あぁ、はぁ、はぁ。んんぅ」  指を抜き差しさせると、郁実はさらに乱れ始めた。 「いいこと、してあげる」  少し早いかな、とは思ったが、颯真は郁実の腹側に指を押し当てた。  そこは、男の敏感なポイントだ。 「んぁあ! はぁ、あぁあ!」  何度も押し擦り、颯真は郁実の様子を伺った。  眉根を寄せ、一見苦し気に見えるが唇を薄く開けている。  悲鳴には艶やかな色が差しており、嫌がっている風ではない。 「颯真さん、ごめんなさい! 僕、もう、ダメぇッ!」  郁実から、温かな精が溢れた。  颯真はタオルでそれを丁寧に拭き取り、震える少年にキスをした。 「指一本でイッてくれるなんて、男冥利に尽きるよ」 「ごめんなさい……、恥ずかしい……」

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