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第五章・8
颯真は自らのものに手を添え、ていねいに先端を挿れた。
「あ……」
「大丈夫だから」
浅い所で軽く抜き差しして、次第に奥へと侵入する。
「んっ、ぅん。あ、あぁ、あ。うぅんッ!」
「挿入ってるよ。今、挿入ってるからね」
ローションを使って充分に指で慣らしたおかげで、思いのほかスムーズに腰が進む。
最後に引っかかったところで、ずんと腰を入れると、郁実は悲鳴を上げた。
「は、ぁんッ!」
「全部、挿入ったよ」
動く前に颯真は、身体を倒して郁実にキスをした。
そして、それを合図に抽挿を始めた。
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