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第五章・9
「あぁ! はぁ、はぁ、んぁあ! ッあぁ!」
「素敵だよ、郁実。とっても具合がいい……」
郁実の内壁は、颯真に吸い付くような収縮感で締め付けてくる。
蕩けそうな熱い体温も、極上だ。
「お、願い。颯真さん……、キスして……」
少し休息を取りたいと思い、郁実はそう懇願した。
このままだと、おかしくなってしまいそうだ。
いいよ、と颯真は郁実にキスをする。
「……ッ!」
郁実は、颯真のキスで逆に絶頂への階段を駆け上がり始めた。
(な、に……、これ。キスって、こんな……ヤらしい、気持ち悦いものだったんだ……!)
くちゅくちゅと唾液で濡れるキスは、郁実の脳を痺れさせ、溶けさせてゆく。
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