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第五章・10

 郁実の内壁が、ひどく蠢き始めた。  颯真はそれに締めあげられる。 「あ、あぁ。最高だよ、郁実ッ!」 「……さん! 颯真、さんンッ!」  お腹の奥が、痛いくらいに疼いてたまらない。  もっと奥まで、突き上げられたい!  滑らかに抽挿を続ける颯真の耳に、苦し気な甘い声が届いた。 「どうしたの、郁実」 「お、くぅ……。もっと……、おく……っ」  その言葉に、颯真は沸騰した。 「奥? 解った、奥までだな!」  颯真は、これまでのリズミカルな動きから激しい腰突きに変えた。

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