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第六章・4

 このところ、女性のお客様が増えてるような……。  注文されたブランデーケーキを切り分けながら、郁実は女性客を伺った。 「ね、記事のとおりだよね。内装も凝ってる」 「はやくケーキ食べたい~」 「インスタに投稿しようね♪」 (記事?)  本かSNSで、この店が紹介されたのかな? 「五条 颯真も、時々来るらしいよ!」 「え~! 会いたい!」 (颯真さん!?)  どうやら情報の発信源は、颯真らしい。  この店が繁盛するように、流したのだろう。

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