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第六章・11

「今夜は……、郁実におねだりがあるんだけど」 「何ですか?」  キスを終え、甘い雰囲気になっていたところに、颯真が照れながら打ち明けた。 「ぃや! やっぱり、いい!」 「何ですかぁ!?」  気になるから言ってください、と郁実は身を乗り出す。 「じゃあ、訊くけど……。郁実、フェラって知ってる?」 「え……」  たちまち耳まで真っ赤になってしまったところを見ると、郁実はフェラチオを知っている。 「俺にそれ、……できる?」

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