112 / 142

第七章・12

「う、の次は? う、ん? う、れしい?」  郁実は、首を縦に振った。  何度も何度も、振った。 「嬉しい、です。颯真さん、僕……、僕……」 「結婚して、くれるね?」 「はい……」  愛してるよ、郁実。  愛してます、颯真さん。  先はどうなるか、解らない。  ただ、この今に結んだ二人の誓いは、輝く希望となって道を照らしていた。

ともだちにシェアしよう!