136 / 142

第九章・10

 颯真が動くたびに、ぐちゅくちゅとローションが鳴り、その音に郁実は身悶えた。 「あ、あんん! やッ、あぁ。あっ、はぁ、はぁ、あぁん!」 「郁実、もっとおねだりがあるだろ? 言ってごらん」 「颯真、さんんッ! おく……、まで。もっと、奥まで……ッ!」  そうだよな、郁実。  君は、奥までずんずん突かれるのが好きだったよな。 「よくできました!」 「ひあぁ、んッ! あッ、あッ、あぁッ! ヤあぁあん!」  ごめんなさい、颯真さん。  僕、僕、もう……、ダ、メ……ッ!  勢いよく、郁実の精が颯真の腹まで飛んできた。 「あはっ。元気いいなぁ!」 「も、ヤだ……ッ」 「じゃあ、俺も」 「え?」

ともだちにシェアしよう!