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第九章・11
「覚悟しなよ。いっぱい出すからな」
「……!」
郁実は、最奥まで貫かれる颯真自身を受け止めた。
「ああぁ!」
次いで、熱い颯真の精が放たれた。
「はぁ、あんッ! あっ、あ! あぁああ!」
どくりどくりと、いつまでも果てしなく注がれる、颯真。
郁実は自然と、手を白い腹の上に乗せた。
こうしてると、颯真さんの熱が伝わって来るみたい……。
余韻の痙攣が、郁実の腰を揺する。
そのたびに、内の颯真が腸壁をこつんと叩く。
「ンぁ……。んんッ、ぅん……ッ」
そんな郁実を、颯真は優しく抱いた。
甘く幸せな余韻は、しばらく収まりそうもなかった。
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