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初接待⑧
ステージを下りたあと、空は自分の部屋に戻され、ボロボロになった服の代わりに例のランジェリーを与えられた。
ランジェリーを着ることに勿論抵抗はあったが、ほぼ全裸のような格好をいつまでもしている訳には行かないので、仕方なく着ることにした。
「初のお披露目はどうだった?」
島田が空に訪ねる。
「こんなの…もうやだ…っ」
空は言った。
「ほう?たったあれだけで音を上げるのか?」
「…たったあれだけ!?あんな大勢の前で裸にされて、モニターに映されて…っ、どれだけ恥ずかしい想いをしたと思ってるの…!?」
空は目に涙をためて訴える。
「おー、また泣くのか?よく泣く奴だな。言っておくが、今日の接待なんて序の口だ。触られても、抜かれても、挿れられてもいないだろう?本番はこれからだ」
「そんな…っ、もうやだょ…」
目に溜め込んだ涙が零れ落ちる。
島田は何も言わず部屋を出た。
残された空は1人すすり泣くしかできなかった。
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