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お得意様③

男達は、空を値踏みするようにつま先からてっぺんまでをじっくりと見る。 ねっとりとした視線に空は思わず顔をそらす。 「空君、ちゃんと顔をお見せしないとダメだよ」 オーナーに後ろから顔を捕まれ、前を向かされる。 「ほほぉ、間近で見ると本当に可愛い顔をしている」 「これで男か?女の子にしか見えないじゃないか」 「いやいや、女の子でもここまで可愛い子はなかなかいないんじゃないか?」 3人は口々に感想を言った。 「そろそろ、身体の方も見せてくれるかな?」 また1人が焦れたように言った。 「かしこまりました」 オーナーは、空のバスローブの紐に手をかけた。 「ゃ、やだ…」 空はすがる想いでオーナーの手を抑えて小さく言ったが「我慢しなさい」とたしなめられ、紐を解かれた。 バスローブがはらりと足元に落ち、一糸まとわぬ空の未成熟な身体があらわになった。

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