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AAランクの少年①
個室接待や公開くすぐりが終わり、束の間の休みが空に与えられた。
空はもう何も考えたくなかった。
自分は一生ここで、変態達に陵辱されながら生きていくしかないのか。
いくら泣いても何も変わらない。
空の心を絶望が包み込んだ。
その時、コンコンと扉を叩く音がした。
またオーナーか島田が来たのだろうか、と空は見を固くする。
しかし、ガチャっと扉が開いて、中に入ってきたのは空と同じ年くらいの少年だった。
身長が170後半くらいの華奢な美少年だった。
金髪で長めの髪、モデルのような体型、ハーフのような顔立ち。
綺麗な少年だと空は思った。
「キミがソラ?」
少年は透き通るような声で空に問いかけた。
「…誰?」
空はランジェリー姿の自分を布団で隠しながら聞き返した。
少年は空にゆっくりと近付きながら言った。
「ボクの名前はレオ。AAランクだよ」
「レオ…?」
空は、じっとその少年を見た。
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