71 / 224

AAランクの少年①

個室接待や公開くすぐりが終わり、束の間の休みが空に与えられた。 空はもう何も考えたくなかった。 自分は一生ここで、変態達に陵辱されながら生きていくしかないのか。 いくら泣いても何も変わらない。 空の心を絶望が包み込んだ。 その時、コンコンと扉を叩く音がした。 またオーナーか島田が来たのだろうか、と空は見を固くする。 しかし、ガチャっと扉が開いて、中に入ってきたのは空と同じ年くらいの少年だった。 身長が170後半くらいの華奢な美少年だった。 金髪で長めの髪、モデルのような体型、ハーフのような顔立ち。 綺麗な少年だと空は思った。 「キミがソラ?」 少年は透き通るような声で空に問いかけた。 「…誰?」 空はランジェリー姿の自分を布団で隠しながら聞き返した。 少年は空にゆっくりと近付きながら言った。 「ボクの名前はレオ。AAランクだよ」 「レオ…?」 空は、じっとその少年を見た。

ともだちにシェアしよう!