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AAランクの少年②

AAランクの少年が1人だけいて、僕が来る前までは、その彼が1番高いランクだったという話をオーナーから聞いていた。 それがレオの事なんだと空は思った。 「キミと話がしたくて、オーナーに頼んで部屋に入れてもらったんだよ」 空のいるベッドに腰掛け、レオは言った。 「僕と…?」 「そうだよ。ボクはここでは結構信頼されているから、オーナーもこの部屋の鍵を貸してくれたよ。と言ってもそんなに長い間は居られないんだけどね」 レオはそう言って、ニコッと笑った。 AAランクと言うだけあって、アイドルグループにでもいそうな美少年だと思った。 でも、レオがこの部屋に来た理由が空にはわからなかった。 既に疑心暗鬼になっている空は、レオにも怯えていた。 「ソラ、安心して。ボクはまともな人間だよ」 空の不安を感じ取ったのか、レオは空の手を握って言った。 「まともな…人間…?」 「そうだよ。ボクもキミと同じで数ヶ月前にここに連れて来られた。最初は逃げ出そうとしたけど、すぐに無理だと思った。だからボクは、従順な振りをして、彼等の信頼を得る事にしたんだ。」 「…逃げ出そうと思っているの?」 「そうだよ。ソラは、可愛い顔をしてなかなか反抗的だって噂だよ。だから会ってみたいと思ったんだ。思った通り、ソラの目は死んでいない」 レオは空の手を強く握った。 レオの手から温もりが伝わった。 この人は信頼できる人かもしれない。 空は感覚でそう感じた。 「レオ‥くん…、僕はここから逃げ出したい。一緒に逃げよう」 「うん、そうだね。でも、今はまだ準備が整っていないんだ。だから今は耐えるしかない。でも負けちゃダメだよ。一目見てわかった。ソラは強い子だ。ボクがいる事を忘れないで」 レオはそれだけを言い残し、「そろそろ時間だ。今の話は内緒だからね」と言って部屋を出て行った。 短い時間だったが、空は心に一筋の光が灯るのを感じた。

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