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診察③
男は空のパジャマのズボンに手をかけ、脱がそうとする。
「や、やだぁ!脱がさないで…!」
空は慌ててズボンを抑えて抵抗する。
「こら、暴れるでない。これから診察してやろうとしているんじゃぞ」
「そんなのしなくていい…!もうやめてよ!」
空は必死に抵抗するが、まだ体調が万全でない為、力が入らない。少しずつズボンがずり落ちていく。
「ほれほれ、少しずつ見えてきたぞ。なんじゃ、ちんちんの毛、ほとんど生えとらんじゃないか?こりゃ病気かもしれんな。その下も早く見せてもらわんとなぁ!」
「いやっ、変態!手離して…!やだぁ!」
ズボンが中の下着と一緒に脱がされそうになったとき、男の手を誰かがガッと掴んだ。
「な、なんじゃ!?」
男と空が同時にそっちを見た。
そこにいたのはレオだった。
「おっさん、アンタの役目は診察じゃないのかい?これは明らかに違う事をしようとしてるよね?」
レオの冷めた目に男は動揺する。
「ち、違う!わしは診察を…」
「オーナーに報告してもいいんだよ?」
「ひぃっ、す、すまん!それだけは」
「じゃあ今すぐここから居なくなってくれる?今度ソラに近付いたら許さないよ」
レオの鋭い眼差しに気圧された男は一目散にその場を去った。
レオは空の服を整えて、優しく問いかける。
「大丈夫?ソラ」
「レオ…!」
空はレオに抱きついた。
レオも空を強く抱きしめる。
そして、レオはまた空にキスをする。
レオは空を、空はレオをきつく抱き締めていた。
その後もレオは空につきっきりで看病してくれていた。
空にとってレオといる時間だけが、かけがえのないものとなっていた。
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