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老人②

「ヒッヒッ、物分りがいいのう」 老人はゆっくりと空に近付いた。 「さて、まずは服を全部脱ぐのじゃ。わしに君の裸を見せておくれ」 「…ゃ、そんな…っ」 「逆らえばわかっとるじゃろうな?」 「…っく…」 空は悔しさのあまり唇を噛みしめるが、逆らう事はできない。レオの為に。 「どうした?早くせんか。脱がせてほしいのかね?」 老人はニヤニヤと卑下だ笑みを浮かべる。 空はゆっくりと、レオがくれたパジャマに手をかける。 震える手でボタンを外し、シャツを脱ぐ。 かなり躊躇ったが、老人に急かされ、ズボンも下着と一緒に脱ぎ去った。 空は両手で股間を隠し、顔を背ける。 「ほぉ…これはこれは…」 老人はいやらしい笑みを浮かべ、空の一糸纏わぬ姿をじろじろと眺める。 「白くて美しい身体をしておるな、お前さん。最高ランクと言うだけあるのう」 「…もう、いいでしょ?…言うこと聞いたんですから…」 空は老人のねっとりとした視線に耐えられずに言った。 「何を言っておる。診察はこれからじゃぞ?ベッドに四つん這いになって、尻をこっちに向けるんじゃ」 「な、なんで…!?」 あまりに酷い命令に空は声を上げる。 「じゃから診察をするんじゃよ。お前さんの身体の中をたっぷり診てやるんじゃ」 ヒッヒッヒッと老人は楽しそうに笑う。

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