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外出①

「おっと、そろそろ時間だ。行くぞ」 島田が言うと、固まったまま動けずにいる空の手を面倒臭そうに引き、歩き始める。 「ど、どこに行くの…?」 セーラー服姿のまま手を引かれ、空は怯えながら聞いた。 「外だ」 思わぬ答えが返ってきた。 「外…?外に出られるの!?」 空は思わず聞き返してしまう。 ここに連れて来られてからずっと監禁されたまま外に出る事は許されなかった。 「勘違いするなよ。ここから開放するとは言っていない。言われた通りの行動をし、1時間程したら戻ってきてもらう。」 島田は言った。 たとえ行動を制限されていても、これからまたエッチなことをされるとしても、外に出られるならここから逃げ出すチャンスを得られるかもしれない。 そしたらレオと一緒に… 空はそう考えていた。 島田に連れられ、大広間を抜け、やがて扉の外に出る。 窓越しではない日差しを浴びるのは久しぶりで、それだけで涙が出そうになる。 正面には黒ずくめの車が泊められており、その周りにはスーツ姿の男たちが何人もいた。 空は、ここがどこなのか少しでもヒントを得る為に周りを見渡そうとするが、「早く乗れ」と島田に促され、男たちに無理矢理車内に詰め込まれた。

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