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外出③
「最初にお前を誘拐したときに、お前の物品は全て預かった。もちろんお前のスマホもな」
そう言うと、島田は空のスマホを取り出した。
「あ…、僕の…!」
久しぶりに目にする自分のスマホに思わず手を伸ばそうとするが島田に遮られる。
「わりぃがコイツはもう解約済みだ。奪い取ったところで使えないぜ?お前のスマホ、中見させて貰ったけど、クラスの奴らからの告白のラインが結構きてるじゃねぇか」
そう言われ、空はカッと頬を赤らめる。
島田の言う通り、空は学校でも同級生や先輩後輩達から告白される事が多かったのだ。
「まぁそりゃそうだよな。こんなに可愛いのがクラスにいたんじゃほっとかねぇよな。しかもお前、全員断ってるじゃねぇか。可哀想になぁ。特にこの帰山とかいう名前の奴。こいつはお前の後輩か?随分しつこいみたいだな。お前が丁寧に断ってるのに、何度も連絡してきてるみたいじゃねぇか」
「…人のスマホ覗くなんて、悪趣味だ…」
空は、島田を睨みつけて言う。
「ハッ、別にいいじゃねぇか。減るもんじゃねーだろ?それに俺の言う通りだろ?みんなお前のことを性的な目で見てんだよ。こいつらだってお前のことオカズにしてオナニーしてるに決まってんだからよ。特にこの帰山って奴は絶対やってるぜ?」
「…ッ」
空は恥ずかしさに顔を赤らめて下を向く。
「なんだ?自分がオカズにされてるって事が恥ずかしいのか?お前のそういう純粋なところが、男達の情欲を掻き立てるんだよ」
島田は空の顎をグッと掴み、上を向かせる。
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