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淫猥⑤

帰山は空の後頭部に手を添えると、いきなりキスをした。 「んんっ!んぅ、んんんーっ!」 唇同士がぶにゅうという音を立てるようなねちっこいキス。 舌を差し込まれ、貪るように味わうように口内を掻き回される。 「んぅぅー!んんー!」 空は目に涙をためて両手で帰山の胸を押し返そうとする。 口内で蠢く舌が気持ち悪かった。 「んん、んぁ、はぁ…っ、やだぁ…ッ」 ようやく口を開放され、空はよろけそうになり、後ろの男に支えられる。 「空先輩の唾液…フフッ」 ペロペロと舌を舐め回す帰山にゾワゾワと悪寒が走る。 「なぁ、そろそろ俺達も触っていいだろ?」 後ろで空を支えている男が言った。 「そうですね、こんな可愛い姿を黙って見ているなんて生殺しですもんね。いいですよ?その代わり、キスと挿入はダメです。その権限は僕にしかありませんから」 それを聞いた空は青ざめる。 「や、やだ、いやだ!帰山くん、もうこんなのやめて!」 「うわぁ、空先輩の泣きそうな顔すごく可愛い。たまりませんよ。加虐心をそそられます。」 帰山はゆっくりと近付いた。 空は逃げようと身体を捩るが、後ろの男に抑えられ身動きが取れない。後ろの男はガッシリとした体格だったので、尚更だった。 「空先輩のセーラー服姿、この世のものとは思えない程かわいいです。どんなパンツ履いてるのか見せてくださいよ」 帰山は空のスカートをめくった。

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