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接触①

島田の部屋に一人取り残された空は、暫くして現れた数名のスーツ姿の男達に、自分の部屋へと戻された。 あれ以来、島田は姿を現さなかった。 何があったのか気にはなったが、それ以上に空はホッとしていた。 しかし、空の中の絶望的な気持ちは募る一方だった。 レオに会えない事で、空はだんだんと希望を失っていった。 そんなある日、空が指名された。 また嫌なことをされるのかと、空は重い足取りで客間へ向かった。  そこに居たのは、細身で長身の青年と、空と同じくらいの年齢の少年だった。

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