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接触②

長身の男と少年と空。 3人だけの部屋は妙に静まり返っていた。 空は、いつも相手にしている品のない客達とは異なる彼等の雰囲気に戸惑っていた。 「君が空くんだね?」 長身の男が静かに口を開いた。 「は、はい…。あの、貴方達は…?」 空は、恐る恐る聞いた。 「あぁ、紹介してなかったね。すまない。私の名前はスザク。こっちの彼は、ユキトだ。」 長身の男がそう紹介する。 空は、ユキトと呼ばれた少年を見た。 彼は無表情のまま空の方を見ていた。 きれいな顔をしていると思った。 「空くん、あまり時間がないから、今からする話をよく聞いてほしい」 スザクがゆっくりと口を開いた。

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