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選ばれた堕天使・4

 互いに剥き出しのペニスが擦れ合う。俺は悠吾の頭を胸に抱き、背中を弓なりに反らせながら腰を前後させた。 「あぁっ、あ――もっと、……」  悠吾は依然として俺の乳首を愛撫していた。もう五分以上は経っているが……もしかして俺が「好きに」しない限り、自分からは何もしないつもりなのだろうか。 「あんっ、……あ、あっ……!」  腰の動きが止まらない。これじゃあまるで、悠吾の体でオナニーしてるのと同じだ。 「美味そうだな。一つ、味見をしておきてえが」 「な、にを、……あぁ、ん……」 「お前が今――俺に擦り付けているモノを、だ」  瞬間、体が熱くなった。 「俺は美味いものを食うということを、人生最大の楽しみとしている。お前のような美しい奴が持っている男の証を、嫌というほど時間をかけて――亀頭が擦り切れるまで舐め回し、玉が蕩けるまでしゃぶりてえのさ」 「あ、あ……」  何なんだ、この男。クソ野郎に変わりはないのに、何でこんなに、…… 「もちろん、お前が望まない限りは俺も空腹を我慢するが」  何でこんなに、ゾクゾクしちゃうんだ。 「し、して……あんたが好きなように、しても、い……から」 「それじゃ約束違いだろう。俺は『お前が好きなように』しろと言ったはずだ」 「な、舐めて欲しい……」 「何をだ?」 「お、……俺の……」 「聞こえねえ」  言いながら、悠吾が俺を抱き上げた。 「お願、ぃ……俺のコレ、しゃぶって……ってば」 「聞こえ、ねえ、ってば」  そうして歩き始めた悠吾の首にしがみつき、俺は真っ赤になった顔で懇願する。 「我慢できね、お願い……します」 「あぁ?」  キングサイズのベッドに放り出された俺は、こちらを見下ろす悠吾に向けてはしたなく股を開き、言った。 「俺の、おちんちん……味見して、……下さい」  悠吾の口元が歪む。赤い舌が乾いた唇を潤し、俺の頬を涙が伝った。 「いいだろう」 「ん、――あぁっ!」  そこから先、今まで体験したこと無いほどの快楽が俺を包み込んだ。  何も考えられず、まともな言葉も出てこない。オーラルセックスなんてこれまで何度となくしてきたのに、こんなに気持ち良くて痺れて蕩ける愛撫なんて、本当に初めてのことだった。  開いた俺の股間に顔を埋めている悠吾。本当に俺のそれを味わうように、口の中で丁寧にゆっくりと舌を這わせている。先端の割れ目を何度か軽く啄まれたと思ったら、尖らせた舌先で激しく擦られ、思い切り吸い上げられ、また優しく舌を這わされる。  気が遠くなるような快楽だった。 「う、あぁ……もう、駄目っ……、溶け、ちゃ……ああっ!」  両の太腿を抱えていた悠吾が、そのまま俺の腰を持ち上げた。「あ、……」待ち切れなくて疼く俺の入口が悠吾の前に露出する。  悠吾が無言で舌舐めずりをして、俺の膨らみを口に頬張った。 「いっ、――あぁっ、あ、……!」  そうしながら左手で竿を扱き、右手の中指を入口に突き立てる。陰茎の付け根裏側を指で擦られた瞬間、自分でも驚くほど激しく腰が痙攣した。息をするのも苦しくて……涙が止まらない。

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