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2-11-2 カップルデート(2)

いつものショッピングモールのコースを一通り歩いたところで、雅樹は、「ああ、そうだ」 と思い出したように言った。 「なぁ、めぐむ。カップルじゃないとできない事、あったよ。忘れてた!」 「ん? なに?」 「ねぇ。雅樹、これがカップルでしかできないこと?」 「そうそう。ほら、前はスカートの試着できなかっただろ?」 ここは、最近よく来るお気に入りのファッションブランドのお店。 そうなのだ。 確かに以前、女装もしてないのに店員さんからスカートの試着を勧められたことがあった。 雅樹は、そのことを言っているのだ。 「だって、めぐむ。悔しい思いしただろ?」 「ぜんぜん」 「嘘! 俺は悔しい思いをしたな……」 「ぶっ! もう! 雅樹は他人事だと思って!」 「まぁ、まぁ。ほら。このデニムのミニスカート。試着してきなよ」 「うっ。うん……わかった」 釈然としない気持ちもあるけど、僕はこの可愛いミニスカートを穿いてみたいくてうずうずしていた。 着替えが終わったところで、試着室のカーテンから首をだした。 「雅樹、どこ?」 「ここだ。どう? 試着してみた?」 「うん。ちょっと見てよ」 僕が、カーテンを少し開いたところで、雅樹はスッと、試着室に入ってきた。 そして、カーテンをザザッと閉める。 (ちょ、ちょっと! どうして、雅樹が入ってくるのよ!) (もちろん、こうするためさ) 雅樹はいきなり抱き着いてきた。 (やっ、やめてよ。こんなところで) (平気だって、カップルだったらみんなやっているから) (うそでしょ!?) (う、そ! ははは) そう冗談を言うと、雅樹はキスを迫ってくる。 (んっ、んっ。もう、雅樹は強引なんだから……) (そんなの、分かっているだろ? んっ、んっ) 雅樹は、キスをしながら、僕を試着室の壁に押し付けた。 そして体を密着させながら両手首を押さえ、僕の自由を奪う。 (ちょ、ちょっと、雅樹、僕のあそこに脚を食い込ませてこないでよ。あっ、だめ) (ははは。めぐむって本当に女の子っぽいから、ちゃんとペニスがあるのかさ確かめたくて) (あるに決まっているでしょ! あっ、腿を押し付けないで。感じちゃうよ。はぁ、はぁ) (やっぱり、めぐむは男の子だな。柔らかいところが腿に当たっているよ。ふふふ) (いっ、いじわるしないでよ。あっ、突き上げないで。はぁ、はぁ) 気持ちいい……。 僕のペニス、どんどん固くなってきちゃうよ。 (めぐむ、見てみろよ。スカートがすっかり持ち上がって、パンティーが丸見え。うわっ、えっろ、ペニスの先の部分にシミができているじゃん) (そっ、そんなところ、見ないで……やだ、恥ずかしい) (ん? めぐむのパンティーってなんだかエロいな。これって勝負下着だろ?) (あっ、あっ、うん。だって、デートだから……雅樹、このショーツ嫌い?) (エロくて好き! とくに、このパンティーの盛り上がっているところがエロくて好き!) もう、何いっているのよ! それ、僕のペニスでしょ……。 僕は、そんなツッこみをしようにも、気持ちよさに耐えるのが精一杯で言葉に出せない。 ああ、だめだ。 このままでは、本当に試着室で射精してしまう……。 僕は、堪りかねて雅樹に訴えた。 (あっ、雅樹。もうやめて。本当に、だめ。僕、でちゃうよ) (めぐむ! いまは女の子なんだから、でちゃうなんてだめだろ? 我慢しないと) 雅樹の意地悪な答え。 (あっ、あっ、だって、僕は男の子だよ……そんなの、我慢できないよ) (じゃあ、いいよ。出して……ほらっ) 雅樹はそう言うと、指で僕のペニスの先をピンっとはじいた。 (痛いっ! うぅ。あっ、だめっ) はじかれた刺激とともに、快感が込み上げる。 熱いものが溜まったと思うと、ドクン、ドクンとペニスの先から漏れ出た。 (あーっ…………) ショーツが瞬く間に精液で湿っていく。 そして、ぬるぬるの感覚……。 その時、カーテンの向こう側から、店員さんの声が聞こえた。 「お客様、サイズはいかがでしょうか?」 「はぁ、はぁ。大丈夫です……」 僕達は、中央広場のエントランスを出たところにある公園のベンチに来ていた。 「あーもう! 僕は怒っているんだからね!」 「ごめんよ、めぐむ。だってさ、めぐむに気持ちよくなってほしくてさ」 「もう!」 お陰で、スカートの中がスースーする。 そうなのだ。 今は、ぐちゅぐちゅになったショーツを脱いで、ノーパン状態。 せっかくの可愛いショーツだったのに……。 「なぁ、めぐむ。お詫びと言ってはなんだけど」 雅樹はそう言うと、カバンをゴソゴソし出す。 中から取り出したのは、黒い輪っかに小さいリングのあるアクセサリ。 「なに? ネックレス?」 「ううん、チョーカー」 「雅樹、こんなの、いつの間に買ったの?」 「さっき、めぐむが試着している時にな」 雅樹は僕の後ろに回り、チョーカーを付けてくれた。 「おっ! やっぱり似合う。いいよ。すごくいい!」 「本当だ。いい感じ!」 僕は、コンパクトミラーを覗いて思わず叫んだ。 首輪なのかな? 自分が猫みたいに見える。 うんうん。可愛い! 「雅樹! ありがとう!」 「いいえ。どういたしまして。ところで、普段の格好でも似合うと思うからつけてみて」 「普段って? 男の子モードでも? うん、わかった!」 怒っていた気分はすっかりどこかに行ってしまった。 雅樹は、僕の体をギュッと引き寄せて言った。 「ねぇ、めぐむ。じゃあさ、仲直りできたところで、キスしようか?」 「えっ! こんなところで? 人がいるよ?」 いくらカップルになったとは言え、さすがに公園でキスなんて……。 「めぐむ、周りを見てみろよ!」 日が暮れて、薄暗くなった公園はいつの間にかカップルだらけ。 そして、みんな寄り添いキスをしている。 「えっ! ここって……」 「そうなんだよ。夕方になると、この公園ってカップルのいちゃいちゃゾーンになるっぽいな」 すごい。 カップルになると公然とキスできるんだ……。 僕達は、キスを始める。 女装しての始めてのキス。 周りからみると、カップルが普通にキスを楽しんでいるように見えるんだよね。 そう思うと、いつもより興奮する。 「んっ、んっ、ぷはぁ」 「はぁ、はぁ。めぐむ、いつもより激しいな」 雅樹は、唇を拭いながら言った。 「うん。何だか、普通のカップルと同じだと思うと、ドキドキしてエッチな気分になちゃうんだもん」 「ははは。そっか、じゃあ、次は、胸を触っていいか?」 「えっ? それはいくら何でも……」 僕は、周りを見て唖然とした。 カップルたちは思い思いに彼女の胸に手をおいている。 「なっ? そういうことさ!」 雅樹は、僕のシャツのボタンをいくつか外し、胸元から手をスッと入れてきた。 「雅樹、ごめんね。ブラジャーしているから触りにくいでしょ? 胸が無くてもブラジャーしないとおかしいってアキさんが言うから……」 「いいって。へぇ、ブラジャーってパンティーとお揃いなんだな。えっろ……ああ、すごい。めぐむ。乳首がこんなに固くなっているぞ」 「あっ、あっ。そんなにつままないで……」 ああ、気持ちいい。興奮する……。 世の中のカップルはいつもこんなことを平気でできるんだ。 カップル最高……。 そんな事を考えていると、いつの間にか雅樹の手が僕のスカートの中に入ってきた。 太ももから、奥へ奥へと手を伸ばす。 ノーパンだから、僕のペニスは剥き出し。 雅樹の手が、ペニスの敏感なところに、ちょんと触れた。 僕は、ビクッと体を震わせる。 「まっ、雅樹。だめだよ。あっ、感じちゃうよ」 「めぐむ、大丈夫だよ。周りのカップルもみんなスカートに手をいれてペニス触っているから」 「そうなの? じゃあ、このまま、触っていいよ。雅樹……」 雅樹は、僕のペニスをギュッと握ると、手のひらでマッサージしながらしごき始める。 「あっ、あっ。だめ、そんな乱暴に握らないで……はぁ、はぁ」 あれ? 何か違和感が……。 「雅樹! 周りのカップルがペニス触るわけないでしょ! スカートの中にペニスがあるのって僕だけじゃん!」 「ははは。バレたか」 雅樹は、意地悪そうに笑ったかと思うと、急に真面目な顔付きになった。 僕の顔をじっと見つめる。 「めぐむ。無理してないか?」 「えっ?」 僕は、驚いて雅樹の顔を見つめる。 「ほら、めぐむはコンプレックス持っているから。容姿に」 「女の子っぽいってこと?」 雅樹はコクリと頷く。 「だから、苦痛なんじゃないかって、心配なんだ。女装すること」 「そんなこと……」 はっ! 僕は、今になって、大切なことに気が付いた。 僕は目を閉じて、今日一日、雅樹がどうだったか、思い起こす。 そうか、雅樹は僕の事を心配して……。 きっと、エッチな冗談で僕を笑わせようとしたり、試着室で僕を気持ちよくさせようとしたり、そして、プレゼントで僕を喜ばせようとしたり……。 全部、僕の女装への配慮。 そして、僕への感謝の気持ちなんだ……。 雅樹の僕への接し方はいつも優しくて、そして思いやりに溢れている。 だから、つい僕は居心地がよくなって、それに浸ってしまう。 もう! 雅樹! あまりに自然すぎて、気付けなかったじゃないか! 僕は、目を開けると、嬉し涙と悔し涙が出そうなのを我慢して言った。 「雅樹、大丈夫。女装ってほら、自分じゃない自分になったようで楽しいんだよ」 「ほんとうか?」 「うん。だから、せいぜい可愛くなってやろうって思うんだ」 「そっか。めぐむは強いんだな」 「うん!」 雅樹は、そっか、そっか、と嬉しそうに繰り返す。 よし。これでよし。 雅樹、ありがとう。僕は、大丈夫だから……。 「ねぇ、雅樹。フェラしてあげようか?」 「えっ? いくらなんでも、フェラはまずくないか?」 「ほら、周りのカップルもしてるから大丈夫!」 「そっか、じゃあ、フェラたのむよ」 「うん!」 僕はさっそく、前かがみになり、雅樹の下半身に覆いかぶさる。 「えっ? フェラ? ちょ、ちょっと待てよ。周りのカップルだってさすがにこんなところでフェラしないだろ? ほら、めぐむ、見てみろよ!」 「バレた? へへへ」 「そんなのバレるよ!」 「でも、いいんだ、雅樹。僕がフェラをすれば、他のカップルも僕を見てフェラしだすからさ!」 「ぶっ!」 僕は、雅樹の気が変わらないうちに、急いで雅樹のペニスを取り出した。 そして、はむっと咥える。 今日は僕の事、心配してくれてありがとう。雅樹。 そして、これからはカップル。 ずっと近くにいられるからね。ふふふ。はむはむ、美味しい!

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