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3-14-3 拓海からの呼び出し(3)

拓海さんは言った。 「本当にいいのか? さっき断ったのに」 「はい。大丈夫です。よくよく考えてみたら、拓海さんだって、その親友の方の事を思ってなんですよね」 「ああ。そうだ」 「だったら、僕も協力させてください」 「そっか。じゃあ、お願いするよ」 別に嘘は言っていない。 一番は、雅樹を守る。 二番は、親友がそれを望むなら叶えて上げたいという拓海さんの思いやり。 その拓海さんの気持ちに心を打たれたのも事実。 それはそうと……。 僕は、本当に拓海さんとエッチしても大丈夫なのだろうか? 僕は目を瞑って考える。 雅樹の為。 そう思えば、僕の心は何でもできるスイッチが入る。 でも相手は、雅樹のお兄さん。 きっと、雅樹と似ているんだ。 雅樹と同じように、気持ちよくなってしまったらどうしよう。 それはもう浮気のような気がする。 よし! 間違っても、気持ちよくなってはいけない。 そうだ。 それさえ守れれば、これは単なるスキンシップ。 拓海さんだって、そういっていたじゃないか。 うんうん。 よし! 僕は気持ちの整理がついて気が楽になった。 「拓海さん、いつにしますか?」 「いま時間ある?」 「はい。大丈夫です」 「なら、これからはどうだ?」 「分かりました」 僕は頷く。 「よし、じゃあ、いこう!」 拓海さんは立ち上げると、お会計をしにレジに向かった。 中央駅からほど近いラブホテルに来た。 ここは、普段は行かないホテル。 僕は、物珍しさに思わずキョロキョロしてしまう。 やっぱり、大学生は違うな。 普通に、こういった所にスッと来てしまうのだ。 拓海さんなら、高校時代でも、付き合ったいた彼女さんと来ていたのかもしれない。 拓海さんってすごく大人っぽいのだ。 大人の男の人……。 力強さ、包容力、安心感。 そんな、形容詞がよく合う。 拓海さんは、先にシャワーを浴びると言ってシャワールームに入って行った。 僕は、ソワソワしながらベットに座って待つ。 あれ? 僕はどうして、すこしウキウキしているんだろう。 雅樹の未来を拓海さんにだぶらせている。 そんな錯覚のせい? まったく、僕は……。 僕は自分の頭をポンポンと叩いた。 拓海さんが、シャワールームから出てきた。 タオル一枚を腰に巻いた姿。 厚い胸板。 雅樹とは違った筋肉の付き方。 山城先生の上半身は見たことないけど、きっと同じタイプの体付きなのだろう。 ドクン、ドクン……。 やばい。 このドキドキは、嬉しい方のドキドキだ。 「ほら、つぎどうぞ!」 拓海さんは、これからエッチするとは思えないほど、冷静な態度だ。 慣れているから? 違う。 きっと、さっき拓海さんが言ったように、単なるスキンシップ程度にしか思っていないからなのだろう。 なんだ。 僕だけ、こんなに意識しちゃって、なんか、恥ずかしい。 よし! 今日は、拓海さんと同じようにクールに男同士のエッチを教えてあげよう。 男同士のエッチに関しては僕の方が先生なんだ。 そんな風に考えると、僕もなんだか余裕が出てきた。 ふふふ。 さて、覚悟してよね、拓海さん! 僕はシャワーを浴び終え、裸のまま出てきた。 拓海さんは、言った。 「あぁ、やっぱり男の子だよな。さっきまで、もしかしたら女の子だったら、って思ってヒヤヒヤしたよ。ははは」 拓海さんは、僕のペニスをちょんと触った。 「そうですよ。拓海さん! 今日は男同士の良さを僕がしっかりと教えてあげるからね」 「おっ! やる気だな。よろしくお願いするぜ、先生!」 さてと……。 「まずは、拓海さんのを拝見します」 僕は拓海さんの腰に巻いたタオルを取り上げる。 「えっ? どうして、こんなに……」 そこには、すでにおっきくなったペニスが隆々とそそり立っている。 「どうだ? 俺のは?」 「いや、その。すごいです……」 僕は吸いこまれるように、拓海さんのペニスに顔を近づける。 あぁ、なんてたくましいのだろう? 頬に擦り付ける。 あぁ、今日のお相手は君なんだね。 僕は、舌を出してペロリと舐めた。 そして、咥える。 「んっぱ、んっぱ、美味しい。れろれろ」 「うぅ、うぅ、おい、めぐむ。無理してフェラチオしなくていいぞ」 「ちゅっぱ、ちゅっぱ。ううん、しっかりと唾液で湿らせたほうが、滑りがいいから」 「おぉ、なるほどな。さすが、先生」 ぴっちゃ、ぴっちゃ……。 拓海さんに言ったセリフは本当の事だけど、でも、この拓海さんのペニスはなぜか僕を引きつける……。 何かわからないけど、翔馬のフェロモンのような特別な何かがあるのかもしれない。 しばらく、舐めていたところ、拓海さんが言った。 「はぁ、はぁ、めぐむ。もうそろそろどうだろうか? 下手するとこのままいってしまいそうだ」 「ぷはっ……はぁ、はぁ、そうですね、では、男同士のエッチをしましょう」 「おう」 僕は四つん這いになると、お尻を、拓海さんの方に向ける。 「拓海さん、僕のアナル分かりますか?」 僕は自分でお尻のお肉を左右に広げる。 「おぉ、見えるぞ。綺麗なお尻の穴だ」 「舐めれますか?」 「オッケー」 雅樹さんは、舌を大きくだし、ペロっと大きく舐めた。 僕は、ゾクっとした。 やばい……。 すでに、気持ちいい。 どうして? その後、拓海さんは、アナルをほじくるように舌を、中へ中へと突っ込み始める。 「めぐむ、こんな感じでいいか? 気持ちいいか?」 「あっ、あっ、拓海さん、上手です。その人、初めてでしたら、そのように丁寧に舐めてあげてください。あっ、だめ、気持ちいい……」 教えてあげなきゃいけないのだけど。 ああ、なんて、気持ちいい……。 このまま、あのたくましいペニスが差し込まれると思うと。 あぁ、僕のペニスの先からおつゆが垂れてきちゃった。 「めぐむ、お前のペニスの先からしるが滴っているけど、しごくのが正解か?」 「えっと、僕はしごかなくていいです。人に寄るけど。大抵の人はしごいてあげた方がいいです」 「へぇ、いろいろあるのか。あいつは、どうなんだろう……」 クスッ。 僕は気持ちよくなりながら、拓海さんのエッチ中とは思えない言葉に思わず吹き出してしまった。 本当に、勉強しようとしている。 真面目な拓海さん。 「ちょっとだけ、練習でペニスしごいていいか? めぐむ」 「えっと、ちょっとだけなら……」 「よし!」 そう言うと、拓海さんは、僕のペニスを舐めやすように無理やり後ろへグイっと引っ張った。 あっ、ああん……そっ、そんな掴みかた……。 そして、僕のペニスを掴み、やさしくしごきながら、ペニスの先の敏感のところを舌でちょんちょんと舐めた。 あっ……だめ、感じちゃう。 「たっ、拓海さん、どうして、そんなペニスの愛撫の仕方をしっているの?」 「あぁ、わからないけどな。まぁ適当だ。れろれろ」 「あーっ。だめ、だめ。勃起しちゃう」 「どうしてだ? 勃起してもいいだろ?」 僕は勃起すると、お尻でイケなくなっちゃうから。 そう言おうとして止めた。 そうだ、忘れるところだった。 今日は、いってはいけないんだった。 そうか、なら、ペニスを愛撫してもらえば、お尻の刺激でイクことはないはず。 これだ! 僕は黙って、拓海さんの愛撫されるがままにしていた。 「あれ、めぐむのってあまり固くならないのな」 「うん。だから、ほら、もうペニスはいいから」 よし! 僕のペニス、ナイス! そうなんだ。 僕のペニスは雅樹かアキさん以外には反応しないんだ。 とは言いながら、すこし半立ちしちゃったけど、いくことはまずないもんね。 心の中でホッとした。

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